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日本が誇る“エロフェッショナル”みうらじゅんの原点と偉業

dmenu映画 7/27(水) 21:00配信

7月10日、「松本(人志)さんが“みうらロス”や言うから」と、久々にフジテレビ日曜朝の『ワイドナショー』にみうらじゅんが出演した。「体操で使う「あん馬」に馬の頭がついていないのはおかしい」などのMJ語録を連発し、松本人志の“みうらロス”をスッキリ解消していた。番組の中で語られたのは、今年12月に公開予定のみうらじゅんが企画し、安齋肇がメガホンをとった映画『変態だ』について。18禁のポルノ映画になるという。 みうらじゅんは“マイブーム”や“ゆるキャラ”で語られることが多いが、今回はエロのプロフェッショナル、“エロフェッショナル”な部分にスポットをあててみたい。

エロ本を風呂の火にくべられた反動で…

前述の映画『変態だ』は、ロック&エロスがテーマの青春映画だ。今となってはエロフェッショナルとして名を馳せるみうらじゅんだが、彼がそうなったきっかけを完全保存版全368ページの『みうらじゅん大辞典!』(著者・みうらじゅん)でひも解いてみた。

収集癖と発表癖のあることで有名なみうらは、1974年高校2年の時にエロ本収集をスタートしている。しかし、その翌年にコツコツ集めたエロ本と衝撃的な別れをすることになる。集めた本を親にすべて没収され、なんと風呂の火にくべられてしまうのだ。そして、宝物のエロ本で沸かした“エロネタ風呂”に入るという屈辱的な憂き目に遭ってしまう。

高校卒業後、みうらは東京都内の美術研究所に入るために上京。晴れて親の監視から逃れ、“エロスクラップ”を開始する。浪人1年目の18歳のときだった。以後、2016年の現在まで40年以上継続している超ロングなマイブームとなる。あのエロネタ風呂事件がなければ、みうらのエロフェッショナルへの道も開かれなかったのではないだろうか。

エロフェッショナルの偉業『第一回日活ロマンポルノ検定』

エロネタ風呂事件から、日本でもトップクラスのエロの求道者となったみうら。映画『変態だ』は、CS局でポルノ映画の紹介番組、『みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ』 のMCを務めていたみうらのもとに「みうらじゅんが今見てみたいポルノ映画を作ろう」という企画が舞い込んだことから製作がスタートしたそうだ。実はみうらは同番組で2年前に前代未聞の公開収録イベントを開催している。今も語り継がれる『第一回 日活ロマンポルノ検定』だ。

「日活ロマンポルノ」DVD100タイトル発売達成を記念し、日活ロマンポルノにまつわる知識を問う検定試験型のイベントである。18歳以上なら誰も参加でき、100名程度募集された。筆者は運よく受験出来たので、当時のことを振り返りたい。

2016年10月の受験日当日。浅草東洋館前には、親に言えない検定に挑む意思を固めた18歳以上の男女がたむろしていた。古めいた東洋館の階段を上がると「お顔が映るのがイヤな方はこちらをご使用ください」とマスクが手渡される。開場は、ほとんどの参加者がマスク姿だ。試験時間は20分。全31問の記述式。「『凌辱す』の映画タイトルの読み」や、「『花と蛇』(1972年)の最後に主人公がつぶやく言葉は?」、「亀甲縛りを描きなさい」といった難問ばかり。みうらのエロスについての深い知見と先達や関わる人々へのリスペクトが込められた問題に一心不乱挑むマスクマンたちの様子は「変態だった」。

この日、みうらは白衣を着、「日活ロマンポルノ検定実行委員会顧問教授」としてエロスのプロフェッサー、“エロフェッサー”となり講義を行った。みうらが積み上げた知識や経験を注ぎ込んだエロ仕事の集大成を感じさせた。

ちなみに筆者はポルノ検定4級という残念な成績だった。いつか開催されるであろう第二回ポル検の対策のため、12月公開予定の映画『変態だ』は見ておきたい。

文●ロックスター佐藤史恵

最終更新:7/27(水) 21:00

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