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富士電機、IoT向けFAシステムの提案強化 製品群統合し機器単体依存から脱却

日刊工業新聞電子版 7月27日(水)15時0分配信

18年度300億円に

 富士電機は、位置制御用の工場自動化(FA)機器で、IoT(モノのインターネット)対応製品のシステム提案を始める。通信機能を高めるなどIoTに対応したプログラマブルロジックコントローラー(PLC)やサーボ、インバーター、モーターなど一連の製品を2016年度内にも投入する。18年度にIoT関連を含むFA機器の売上高を15年度比倍増の300億円に引き上げ、三菱電機や安川電機を追う。

 富士電機は、工場内クレーンなど搬送装置の位置制御機能を担うFA機器の企画・設計を統括する専門部署「モーション・FA部」を設置した。子会社などを含め同社グループ内で分散していた製品を統合し、付加価値を高めたシステムとして顧客に提案する。

 8月に鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)に新設する研究開発施設「パワエレテクニカルセンター」の一角に、業種別にデモ機器を用意し、組立工場やプラント、物流施設などの分野で需要を開拓。地域別では、省力化ニーズの高まる中国などを重点的に攻略する。

 富士電機は、低圧インバーターで国内シェア2位を占めるなど各製品で一定の競争力を有している。これまでFA分野では各製品ごとに開発や営業の戦略を練っており、システム提案が弱かった。

 自動車やデジタル機器の新製品投入サイクルが短くなっており、生産工程の見直しが頻繁になっている。さらにIoTの本格普及を前に工場や物流の現場では、生産ラインの構築などの負担が増しており、機器メーカーにシステム提案を求めるケースが増えている。

最終更新:7月27日(水)15時0分

日刊工業新聞電子版