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住金鉱の16年世界ニッケル需給予測、4万7000トンの供給不足

鉄鋼新聞 7/27(水) 6:00配信

 住友金属鉱山がまとめた世界のニッケル需給予測によると、16年の需給バランスは4万7千トンの供給不足となる見通し。15年は8万トンの供給過剰だった。16年は中国の含ニッケル銑鉄(NPI)の減産などで6年ぶりの供給不足となる見込みだが、インドネシアのNPIプロジェクトが順調に立ち上がる見通しにあることから前回(4月)予測の8万トンの供給不足からは不足幅が縮小すると予測した。

 16年のニッケル需給は、供給量が前年比5・4%減の186万7千トン、需要が同比1・1%増の191万4千トンと予測。インドネシアのNPI生産を前回予測の4万3千トンから8万8千トンに見直したことなどから、供給量を前回予測比で3万3千トン上方修正した。
 中国のNPI生産は前年比21・1%減の30万トンと前回予測を据え置いた。足元までの生産実績は30万トンを超えるペースで推移しているが、フィリピンにおける鉱山の環境規制の動きに伴い、年後半にかけて中国のNPI生産者の鉱石確保に影響が出てくると見込んだ。
 需要は、世界のステンレス粗鋼生産量を前年並みの4152万トン、そのうち中国の生産量を同比0・5%減の2110万トンと想定し、前回予測を据え置いた。
 一方、日本におけるニッケル需給予測は、供給量が同比0・3%増の19万2100トン、需要が同比6・5%増の15万900トン。需要ではステンレス鋼の生産を前回予測並みの310万トン(前年比2・2%減)と想定したが、エネルギー関連向けの需要が想定よりも堅調に推移していることなどから供給量、需要とも前回予測を上方修正した。

最終更新:7/27(水) 6:00

鉄鋼新聞