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北海道新幹線に30km超のトンネル誕生へ 建設計画、初の大規模変更

乗りものニュース 7月27日(水)11時52分配信

街の分断避けるため倶知安駅は高架に

 2016年7月22日(金)に鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)から発表された北海道新幹線・新函館北斗~札幌間の建設計画変更。これにはどのような背景があったのでしょうか。

 2030年度の開業を目指している新函館北斗~札幌間およそ211kmは、途中に新八雲(仮称)、長万部、倶知安、新小樽(仮称)駅が設けられる計画です。鉄道・運輸機構によると今回の規模の変更は、2012年6月の認可以降、軽微な計画修正を除けば初めて。計画ルートにおける地形、地質そして環境面での影響など、さまざまな検討が行われた結果や、北海道などからの要望を踏まえたものといいます。

 新函館北斗~新八雲(仮称)間で計画されている村山トンネル(全長5265m)と渡島トンネル(2万6470m)については、その間の区間約0.9kmを橋梁や高架橋にする計画でしたが、治山の必要性が高く大規模な斜面対策を要することから、線路の勾配を変更し、2本のトンネルを一体化し、1本の渡島トンネル(3万2675m)にする計画に変更されました。

 これにより渡島トンネルは、完成すると、リニア中央新幹線を除く高速鉄道では東北新幹線・七戸十和田~新青森間の八甲田トンネル(2万6455m)を抜いて、国内最長の鉄道陸上トンネルになります。

 ニセコ町と倶知安町にまたがる羊蹄トンネル(9750m)は、トンネル掘削時の高水圧の影響や周辺地域の水利用への影響を配慮し、線路の勾配が地表面により近い位置に変更されました。

 地平駅として計画されていた倶知安駅(北海道倶知安町)は、高架駅とされます。鉄道・運輸機構の担当者によると、2012年12月に北海道知事から高架化に関する要望を受け、それを踏まえ今回の変更に至ったといいます。「地平駅だと街が分断される」「高架駅により一体的な土地利用を図りたい」などといった意見が倶知安町からあったそうです。なお、今回の計画変更により開業時期が繰り下がることは、今のところないとしています。

乗りものニュース編集部

最終更新:7月28日(木)12時22分

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