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“EVブーム”今回は本物。クレハが車載電池材に大型投資

ニュースイッチ 7月27日(水)8時20分配信

いわき事業所に70億円投資。樹脂の生産能力を5割増

 クレハは2018年度までに、電気自動車(EV)などに使われるリチウムイオン二次電池(LIB)用バインダー(接着剤)の生産能力を現状比約5割増強する。いわき事業所(福島県いわき市)にポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の生産ラインを新設。既存設備の改良による生産効率の向上と併せて、車載・民生用LIBへの供給体制を盤石にする。投資額は60億―70億円となる見通し。

 16、17年度にいわきの既存設備を改良し、18年度に新設備を導入。主に車載用LIBのバインダー用途を見込み、特殊品の生産能力を高める。一方、いわきと中国で現在生産しているバルブや継ぎ手向けの汎用PVDFは、16年度中に中国・常熟市の生産子会社に集約。18年度にフル稼働に当たる年産5000トンを目指す。

 中国での需要拡大を受け、海外で初めてとなる「技術センター」を開設する検討も始めた。電池メーカーごとに異なる正極・負極向け活物質とバインダーの組み合わせを提案し、電池メーカーが求める性能を引き出す。将来はポリマーの応用から、実際に電池に採用した場合の評価までを手がける拠点にする考えだ。

 特にEV向けは環境規制の厳格化などを追い風に需要が増大。中国では地方政府の後押しもあり、EVのタクシーや路線バスが普及した。クレハも好調な大型LIB用のPVDFをもう一段伸ばす。例えば、バス用LIBは大きさが乗用車用の約10倍になり一層の需要増が期待できる。

 クレハは18年度に売上高1700億円(15年度は1425億円)、営業利益160億円(同126億円)を目指す3カ年の中期経営計画を進行中。PVDFのほか、自動車部品などに用いるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)の増産を計画する。PVDFなど機能製品事業の売上高目標は550億円(同365億円)。

<解説>
 “EVブーム”は過去10年ほどで2回巻き起こり、足元が3回目。 LIB材料メーカーには「過去2回が不発だったから…」と慎重な 声もあるが、今回は環境規制の厳格化や“巨人”中国がEV推進に 本腰を入れているという違いがある。

  言うなれば、もう待ったなしの状況。これに対し、要となるLIBも すでにEVに使える技術的なメドを付けている。搭載実績を積んだ分 伸びしろも大きくなったと言われる。クレハは「今回は本物」と判断 した。そこに迷いはない。

最終更新:7月27日(水)8時20分

ニュースイッチ

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