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JAXA初、ベンチャー企業に衛星をまるごと発注

sorae.jp 7月27日(水)16時30分配信

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2016年7月27日、人工衛星ベンチャー企業の株式会社アクセルスペースを、「小型実証衛星第1号機」の開発及び運用の契約相手に選定したと発表した。JAXAが人工衛星の開発から製造、運用までを一括して委託するのは初めてだ。「小型実証衛星第1号機」は2017年度にイプシロンロケットで打ち上げられる予定。

「小型実証衛星第1号機」は、将来の人工衛星に利用できそうな革新的な部品などを実際に宇宙へ打ち上げ、信頼性などを実証するための衛星だ。JAXAは革新的な宇宙技術を試験したい企業や研究機関などを公募しており、その部品を搭載する衛星本体はJAXA側で用意するとしていた。そして、その衛星本体についても今回の契約で、ベンチャー企業に発注された。

これまでにもJAXAは小型実証衛星を打ち上げてきたが、開発や運用はJAXAが主体となっていた。大型の技術試験衛星や実用衛星は三菱電機やNECといったメーカーが製造するが、運用はJAXAが行うのが一般的。今回は設計から運用までを一括で、しかもベンチャー企業に発注するという画期的な契約だ。

欧米では、ベンチャー企業や新興企業に人工衛星や宇宙ロケットを発注する例が増えているが、JAXAが衛星をベンチャー企業に発注するのは初めて。アクセルスペースは超小型衛星の開発から運用までを担うベンチャー企業で、これまで100kg以下の超小型地球観測衛星などを手掛けている。「小型実証衛星第1号機」は200kg程度で、日本のベンチャー企業としては最大級の人工衛星となる。

これまで大企業が中心になって請け負ってきたJAXAの宇宙開発がベンチャー企業に発注されることで、日本の宇宙ベンチャー業界にも一層、弾みがつくだろう。

大貫剛

最終更新:7月27日(水)16時30分

sorae.jp