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【ブラジル】ワッツアップ3度目の停止 犯罪捜査への協力求める

サンパウロ新聞 7月27日(水)0時29分配信

 リオ・デ・ジャネイロ州ドゥケ・デ・カシアス市の判事の決定で、19日にスマートフォンの対話アプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」がブラジル国内で5時間停止された。国内で1億人以上が利用しているとされる同アプリが裁判所の命令によって停止されたのはこれで3度目。連邦最高裁判所のレバンドブスキ長官が停止の全国への適用は不均衡だと判断したことにより、停止は19日夜に解除されたが、アプリ運営企業の国内の犯罪捜査への協力が議論となっている。フォーリャ紙が20日付で報じた。

 以前のワッツアップの停止は対話内容やユーザー情報を要求したものだったが、今回、ドゥケ・デ・カシアス第2刑事裁判所のダニエラ・バルボーザ・デ・ソウザ判事は、捜査でリアルタイムに不審者の会話を監視できるよう、ワッツアップがメッセージの機密性を保証している暗号化を無効化する事を決定した。

 この決定は、同市で犯罪組織を捜査する第62文民警察の要請に対応したものだという。同判事は、このアプリの運営企業であるフェイスブック社に対して今回の決定に協力するよう公文書を3度送ったが、同社が拒否したためこのサービスをブロックしたという。

 同判事はこの決定に関して、交換されたメッセージは暗号化される前に、電話の会話を傍受するのと同様にリアルタイムで転送されるべきだとしている。

 以前停止された際、ワッツアップ側は、対話内容や他の情報がサーバーに記録される事がないため、提供する事はできないと主張していた。同アプリでは最近、さらに強力な暗号化システムが採用され、会話の参加者のみがアクセスできるようになっている。

 同判事の決定を履行するためには、同社はシステムを変更し、捜査対象となるユーザーに保証されている保護を取り除く必要がある。

 以前のケースと同様、同社はこうした強制を受けないよう、上級裁判所に訴える事になる。しかし、裁判の判決の遅れでワッツアップ側の時間が稼げるとしても、ダニエラ判事が出したような決定は、ブラジル国内での同社のサービスに対する圧力を増加させることになる。

サンパウロ新聞

最終更新:7月27日(水)0時29分

サンパウロ新聞