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【ブラジル】グアナバラ湾の汚染除去 200億レアル必要、25年ではムリ

サンパウロ新聞 7月27日(水)0時40分配信

 リオ州環境局のアンドレー・コレア局長は20日、メリチ川のエコバレイラ(浮遊ゴミ集積所)で行われた記者会見で、グアナバラ湾を25年以内に適切な状況に回復させるのは不可能だとし、そして「オリンピック開催までに同湾を80%クリーンにする」との目標が「非常に大胆で見当違いな目標だ」と述べた。通信社、アジェンシア・ブラジルが同日付で報じた。

 コレア局長は「この湾を25年あるいは30年で環境に配慮した状況に回復させると言う者はいずれもうそを言っている。我々は短期間にそうすることはできない」としている。

 同局長は、グアナバラ湾の汚水処理問題を解決するだけでも、周辺都市の衛生プランを実施するために200億レアル(約6000億円)以上が必要だと主張しており、「我々は一般的な下水処理の問題だけを考慮している。単に、湾に有機物が流れ込んでくるのを防ぐだけだ」と述べた上で、産業廃棄物や固形廃棄物、そして船舶から流出する油も同湾を汚染していると指摘している。

 コレア局長は、計画やコミュニケーションのミスにより、政府はこの問題に関して市民の信用を失ってしまったと述べている。そして20年前に州政府が25億レアルの融資を受けた時に、結果的には実現できなかったが、この問題を解決するのに十分な資金を得られたと発表していた事を思い起こしている。

 リオ五輪開催が決定した後、州政府は同湾の80%の汚染を除去すると約束した。コレア氏はこれについて「余りにも大胆な目標を掲げていた。誰もこの80%が何なのか、有機物なのかそうでないのか説明できない。まったくの見当違いであり、失意を与えるだけになってしまった」と述べている。

 同氏によると、経済危機の影響で、汚染除去に必要とされる200億レアルを調達する余裕は州政府にはなく、唯一の解決策は、同じく現在の経済状況によって困難になる可能性がある官民パートナーシップに頼ることだ。コレア氏は「これが唯一の解決策だ。州にはそれをやるための資金がない」と述べている。

 しかし、五輪及びパラリンピックに向けては、コレア氏は、湾内部の4カ所の競技エリアの水質は人との接触に問題のないレベルに達しているため心配ないとし、「これは政府の功績ではなく、そのエリアが海洋と交わっており、自然に浄化されているからだ」と説明する。今月20日からパラリンピック閉幕までの間、グアナバラ湾内の水質検査は毎日行われ、48時間後に検査結果が公表されることになっている。

 リオ州環境局によると、セーリング競技のボートのスタート地点であるグロリア・マリーナの水質も、競技開催のために行われた調査は良好な状態にあることを保証している。

サンパウロ新聞

最終更新:7月27日(水)0時40分

サンパウロ新聞