ここから本文です

印南音頭を体操に活用 踊って歌って健康増進

紀伊民報 7月27日(水)16時45分配信

 和歌山県印南町で盆踊りの歌として親しまれている「印南音頭」を健康体操として活用しようと、同町文化協会が取り組んでいる。26日には同町印南の町公民館で練習会があった。同協会の坂下緋美会長は「印南の名前の付いた歌と踊りは町の誇りで財産。年1回の盆踊りだけではもったいない。日々の健康体操として生かしていけたら」と話している。


 同協会によると、印南音頭は1933年に町出身の丸田大雅が作詞作曲し、旧印南町の代表的な盆踊り歌になった。レコード化もされた。昔は青年団を中心に子どもから高齢者まで盆に踊っていたという。

 印南音頭を後世に伝えようと、同協会のメンバーらで「印南音頭を伝承する会」を結成して十数年前から広める活動を続けている。今では町内の小学校の運動会でも児童が踊るようになり、若い世代に継承してもらうため、印南小学校の6年生5人をこのほど、子ども指導協力員に認定した。

 この取り組みをさらに進めようと同協会は、踊って体を動かし、掛け声で発声して元気になればと、健康体操として生かす取り組みを始めた。

 やってみるとリズムが軽快で笑みがこぼれ、前進と後進の動きでバランスが取れる▽土地の名前や印南という歌詞の連呼が元気をくれる▽手首を返す楽しい振りが、身体の硬さをほぐす▽踊りながら「どっこいしょ」「どんとね」の掛け声が元気を生む―などの利点があるという。

 この日の練習会は午前中と夜間の2回に分けて実施。坂下会長が約1時間、参加した町民に指導した。足腰の弱い人や高齢者にもできるようにと、いすに座ったまま、腕を前後左右に動かして簡単に踊る方法も伝授した。

 この他に、丸太大雅作詞作曲の軽快な「印南盆唄」も練習した。6番まであり「印南繁盛の盆踊り」「踊りゃ心も若返る、皺(しわ)も寿命もまた延びる」など、高齢者も元気が出るような内容。印南音頭とともに広めていくことにしている。

 坂下会長は「印南音頭は戦後の印南を元気にした。年中行事として踊って歌って健康体操として取り組みたい。毎朝起きて印南音頭体操なども考えている」と話している。

 同協会は「印南音頭を楽しむ集い」を8月5日午後7時半から、町公民館2階大ホールで開く。印南音頭と印南盆唄を中心に歌を覚えたり踊ったりする内容で広く参加を呼び掛けている。問い合わせは同公民館(0738・42・1702)へ。

最終更新:8月3日(水)13時8分

紀伊民報