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投資の神様 ウォーレン・バフェットに学ぶ投資の真髄

ZUU online 7月28日(木)6時10分配信

世界有数の経済誌・フォーブスが「2016年版世界長者番付」を3月に発表した。1位に輝いたのはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、2位はZARA創業者のアマンシオ・オルテガ氏、そして3位につけたのが今回記事で紹介していくウォーレン・バフェット氏だ。1位と2位が世界的な起業家であるのに対し、バフェット氏は世界的な「投資家」として名声を得ている。

バフェット氏は世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEO (最高経営責任者) を務めているものの、同社から受け取っている報酬は彼の功績を考えると、わずか年間10万ドルにすぎないという。総額608億ドルにのぼる資産は、もっぱら株式投資によって築き上げてきたとのことだ。多数の海外メディアが、「投資の神様」がこれまでどのように資産を築いてきたか紹介している。以下で年代別に見ていこう。

■年代別に見るバフェット氏

20代になったばかりの頃、バフェット氏の総資産は2万ドル程度で、けっして生まれながらにして裕福であったわけではなさそうだ。しかし、「バリュー (割安株) 投資の父」と崇められるベンジャミン・グレアム氏との出会いを機にめきめきと頭角を現し、20代半ばには14万ドルまで資産を増やした。

そして、30代の時点で100万ドルを突破した資産は40代後半に6,700万ドルに達し、56歳にしてついにバフェット氏は億万長者の仲間入りを果たしている。さらに、その後はいっそう加速をつけて資産を増やしていき、60代半ばで165億ドルに達し、70代になって早々に350億ドルを突破した。

しかも、70代になってからかなりの割合を慈善団体に寄付してきたにもかかわらず資産はどんどん増えていき、先で触れたような規模に及んでいる。これだけの財を成すことができたバフェット氏の株式投資には、いったいどのような特徴があるのだろうか。
「その企業に内在する価値と、市場価格との差に着目して利益を得ること。価値が1億ドルの事業を9,900万ドルで買ってはいけない」

こうした言葉を残しているように、バフェット氏は師匠であるグレアム氏の教えを基本的に継承しているようだ。そのうえで、彼は自分自身が目をつける企業をさらに絞り込んでいる。

それは誰もが理解しやすい内容で、しかも流行り廃りの無いビジネスを営み、長く潤沢なキャッシュフローを生み出し続けている企業だ。こうした条件を満たす銘柄だけを厳選して長期保有していれば、着実に株価の上昇が期待できると考えているわけである。

■バフェット氏の投資手法

「株式投資において重要なのは、投資した企業のビジネスが長期にわたって持続する競争力を持っているか否か。時間はすばらしい企業にとって友であり、二流企業にとっては敵です」

このように述べているバフェット氏は、ビッグ4と呼ばれる4銘柄に資金の大半を集中投資している。そのうちの一つめは米国大手銀行の一角であるウェルズ・ファーゴで、1989年から何度となく買い増ししてきた。預金を集めてそれを貸付に回すという銀行本来の業務を貫いてきたことから、リーマンショックでも致命的な打撃を受けなかった模様で、その直後には米国大手金融機関のワコビアを事実上の救済合併する余裕をみせている。

二つめのコカ・コーラについては、多くを語る必要がないかもしれない。世界中で愛飲され、長期的に利益成長を遂げて配当も50年以上にもわたって増配し続けており、バフェット氏は1988年から買い増ししてきている。

コカ・コーラがバフェット流の銘柄選びの象徴であるのに対し、2011年から買い始めた三つめのIBMは少々異色の存在といえるだろう。流行廃りを嫌う彼は、「ハイテク関連には投資しない」とかねてから宣言する一方、IBMを買った理由は明らかにしていないが、パソコン事業をレノボに売却して抜本的な方針転換を図ったり、自社株買いなどの株主重視政策に注力したりしたことを高く評価したとの声もある。バークシャー・ハサウェイが提出した証券取引委員会への報告書によれば、同社が981万株のApple株を所有していることが判明した (2016年5月16日現在、米国時間) 。前期末で10億7,000万ドルの価値となる。一貫してハイテク関連には投資しないと主張してきた同氏の考えも変わってきているのかもしれない。

四つめはクレジットカードのアメリカン・エキスプレスで、こちらも誰にでもわかりやすいビジネスを展開している。ちなみに、その創業者はウェルズ・ファーゴと同一人物で、バフェット氏は1994年から同銘柄を買ってきた。

流行に左右されないビジネスで着実に儲け続けている企業を、株価が割安な局面で買い、長期のスパンで保有する---。このバフェット流の投資自体も、いつの時代になっても流行廃りがなく、普遍的に通用するものだといえそうだ。これから新たに投資にチャレンジする人たちにとっても、非常に参考になる投資スタイルの一つだろう。(提供:大和ネクスト銀行)

最終更新:7月28日(木)6時10分

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