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日本のマイホーム購入はそれほど遠い夢じゃない?

ZUU online 7/28(木) 7:10配信

2016年中期の世界不動産価格指数が発表され、日本は90カ国中30番目に「住宅価格対所得比(PIR)が高い国」であることが判明した。アジア諸国では32カ国中、16番目とちょうど中間に位置する。

最も「マイホームが実現しにくい国」は香港。次いでベトナム、シリア、ウクライナ、中国など。上位20カ国のうち、12カ国をアジアが独占している。比較的簡単に住宅が購入可能な国は、サウジアラビア、南アフリカ、米国だ。

このデータは米市場調査会社、NUMBEOが、各国の平均的な住宅価格と平均的な可処分所得を照らし合わせ、順位づけしたものである。

■不動産価格高騰の原因は国によって異なる

かつては標準的な人生設計の一部とされていた「所帯を持ったら住宅購入」が、今や少数派の特権化しつつある。

先進国、新興国問わず、住宅価格は年々上昇傾向にあり、人口増加とともに住宅不足が深刻化している国も多数ある。

日本は戦後の大規模な新築住宅建設以降、常に量的確保に力点をおいた住宅政策が功を成し、米英のような「住宅不足による不動産価格の高騰」ではなく、住宅価格自体の高コスト(素地価格、宅地開発費、建設費)構造が、高騰に起因するといわれている。

近隣国の中国では、北京などの大都市以外は所得も非常に低く、貧富の差が激しいため、一般庶民が住宅を購入するのが困難な状況だ。ベトナムでは富裕層による投機目的の土地転売が、原因として挙げられている。

このように住宅価格高騰の要因は、各国ごとに差異が生じる。

「住宅ローンを所得が占める割合」を見てみると、日本は77.66%で58番目。最も住宅ローンが家計を圧迫しているウクライナとベラルーシでは、ともに所得の600%というから驚きだ。香港、中国、インドネシアなどは200%強。

こうした背景を考慮にいれると、日本は比較的「頑張ればマイホームが手に入る国」といえるのではないだろうか。

■日本の住宅は不動産バブル英国の家よりも大きい

欧州きっての不動産バブル国、英国でも、「住宅購入は富裕層の特権」といった風潮が、住宅ローン購入者層の移行に謙虚に表れている。1990年には年収2万ポンド(約279万1267円)以下の住宅ローン購入者が61%、5万ポンド(約697万8169円)以上の富裕層では3%にも満たなかった。しかし2011年には完全に逆転し、富裕層が40%、それ以下の層は6.8%まで減少している。

米国はニューヨークやロスアンゼルスといった大都市で価格が高騰しているものの、まだまだ手頃な値段で住宅を購入可能な都市が多く見られる。少し郊外にでれば、比較的マイホームが所有しやすい。

またひとことに「持ち家」といっても、大きさから土地、物件の質まで様々のようだ。英エコノミスト誌データによると、英国の平均的な住宅面積は86平方メートル。すべての家が巨大」というイメージが強い、米国の平均的な住宅よりも40%小さいのは予想できたが、実は「うさぎ小屋」などと形容されることの多い、日本の住宅の平均面積(94.85平方メートル)よりも狭いのだ。

つまり大きさという点でも、日本の住宅は多くの日本人が思いこんでいるよりも、「お得な買い物」なのだ。

■「マイホームがはるかに遠い夢」の20カ国

20位 ネパール(平均所得の16.94倍)
19位 フィリピン(17.45倍)
18位 モルドヴィア(17.58倍)
17位 モルドヴィア(17.78倍)
16位 ウルグアイ(17.98倍)
15位 コロンビア(18.20倍)
14位 アルメニア(18.40倍)
13位 インドネシア(18.60倍)
12位 エチオピア(18.63倍)
11位 アゼルバイジャン(19.02倍)

10位 ベラルーシ(19.22倍) 
9位 スリランカ(20.49倍)
8位 アルジェリア(20.56倍)
7位 シンガポール(20.94倍)
6位 タイ(24.06倍)
5位 中国(25.73倍)
4位 ウクライナ(25.78倍)
3位 ベトナム(28.87倍)
2位 シリア(33.59倍)
1位 香港(34.95倍)

(ZUU online 編集部)

最終更新:7/28(木) 7:10

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