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【英国】GDP成長率、0.6%に加速:国民投票前の不透明感の影響薄く

NNA 7月28日(木)9時0分配信

 英政府統計局(ONS)は27日、2016年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP、速報値)が前期比0.6%増加したと発表した。第1四半期の0.4%から伸びが加速し、14期連続でプラス成長を維持。欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる国民投票直前の不透明感の影響は限定的で、市場予想を上回った。
 
 産業別に見ると、英国経済の原動力であるサービス業は0.5%増加。全分野でプラスを確保したが、ビジネスサービス・金融は0.5%増と前期から0.2ポイント減速した。鉱工業は2.1%増え、1999年以降で最高水準を記録。うち採鉱・採石は1.4%、製造業は1.8%それぞれ伸びた。電気・ガス・蒸気・空調供給も4.7%拡大し、水道・下水・廃棄物処理は2.6%増えている。
 一方、建設業は0.4%減り、農林水産業も1%落ち込んだ。
 GDPは前年同期比では2.2%拡大した。
 ブレグジット決定を受け、英国は景気減速の危機に立たされている。国際通貨基金(IMF)と欧州委員会は共にGDP成長率見通しを下方修正。金融情報サービス会社マークイットが発表した7月の英国の総合PMI(購買担当者景気指数、速報値)も2009年4月以降で最低水準を記録した上、落ち込み幅は1996年の統計開始以降で最大となった。
 一方、英中銀イングランド銀行は政策金利を据え置き、追加刺激策の規模や内容は8月のインフレ報告書に向けて集めたデータを見極めたうえで判断するとした。ハモンド新財務相も、ブレグジットの衝撃を緩和するための政策を策定すると述べている。

最終更新:7月28日(木)9時0分

NNA