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「ビビり度」隠せず “スマート光お化け屋敷”記者体験

琉球新報 7月28日(木)13時0分配信

 那覇市牧志のハピナハで営業する「沖縄おもろおばけ屋敷」とNTT西日本がタッグを組み、恐怖や興奮の度合いを「ビビり度」として数値化するイベント「スマート光お化け屋敷」が27日から始まった。一般公開に先立ち吉本芸人らによる体験会があり、お化け屋敷が苦手な本紙“ビビり記者”も参加した。

先端技術活用 「驚愕」など5項目解析

 入場前に、手首に装着する腕輪型の専用端末が参加者に配られた。腕輪には脈拍や前後・左右・上下方向の身体の動きを測るセンサーが付いており、その情報はインターネット上のサーバーに自動送信される。センサーで計測した情報から「おびえ」や「驚愕(きょうがく)」といった5項目でビビり具合を解析するのだという。

 いきなり真っ暗な通路を手すりを頼りに歩く。時折聞こえる金属音に動揺する。暗闇の中で髪の毛のような感触が記者の顔をなでていき、体が硬直。不気味なマネキン人形を視界に入れないよう通り過ぎると、突如人形が走りだし、たまらずその場にしゃがみ込む。手のひらににじむ汗を握りしめ、「来なければ良かった」とつぶやいてゴールした。

 判定された「ビビり度」は、専用のQRコードを読み込んでスマホで確認する。最高120点のうち、記者の計測結果は「104点」。8段階評価で上から2番目の「真っ暗で寝るの怖い級」と診断された。脈拍や動きのデータから「ビビり度」を数値化する計算式は愛知県立大が開発した。ちなみにオリエンタルラジオの藤森慎吾さんら吉本芸人は80点台。デニスの植野行雄さんは「サンパウロの路地裏より怖かった」と話したが、記者の味わった恐怖には及ばない。

 あらゆる物がインターネットでつながったIoT(モノのインターネット)時代が本格化し、人間の内面を可視化する技術は、医療やスポーツの分野にも応用の道が開けてきそうだ。NTT西日本沖縄支店の岩田智支店長は「人間はうそをつくが技術はうそをつかない。仲間同士で数字を比べたり感情を共有したりできる、新しい楽しみの文化を創りたい」と語った。

 沖縄おもろおばけ屋敷での「スマート光お化け屋敷」は9月30日まで。

(知念征尚)

(2016年7月28日 琉球新報掲載)

琉球新報社

最終更新:7月28日(木)13時0分

琉球新報