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ソニー、電池事業を村田製作所に譲渡へ 世界初リチウムイオン商品化した“名門”も売却

ITmedia ビジネスオンライン 7月28日(木)15時47分配信

 ソニーと村田製作所は7月28日、ソニーの電池事業を2017年3月末をめどに村田製作所に譲渡することで合意したと発表した。世界で初めてリチウムイオン充電池を商品化した実績を持つソニーの電池事業だが、近年は収益が悪化していた。

 譲渡範囲は今後具体的に検討するが、ソニー子会社のソニーエナジー・デバイスによる電池事業、中国とシンガポールの製造拠点、国内外の販売拠点・研究開発拠点の資産や人員が含まれる。

 ソニーブランドで展開しているUSBポータブル電源やアルカリ乾電池、ボタン・コイン電池、モバイルプロジェクターなどのコンシューマー向け販売事業は除外する。

 ソニーは1975年から電池事業を展開し、91年にはリチウムイオン充電池を世界に先駆けて商品化するなどの実績がある。だが近年は価格競争が激化しており、同事業を含む同社デバイス分野の2016年3月期は286億円の営業赤字に転落したが、収益性が低下した電池事業で減損を迫られたことも要因だった。

 村田製作所は自動車、ヘルスケアに加え注力するエネルギー分野の中核事業としてソニーの電池事業を迎え入れ、成長・拡大を図る方針。電池事業に見切りを付けたソニーと、注力分野の技術力とノウハウが欲しい村田製作所の方針が一致した。

最終更新:7月28日(木)15時47分

ITmedia ビジネスオンライン