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最も「親日」になった国は? 電通が「ジャパンブランド調査2016」を実施

ITmedia マーケティング 7月28日(木)22時50分配信

 電通は、日本の文化や強みを生かした商品やサービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業において、顧客企業のマーケティング活動支援を目的に、2016年4~5月に20カ国・地域(※)で「ジャパンブランド調査2016」を実施した。

※中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア

 同調査は電通の全社横断プロジェクト「チーム・クールジャパン」が2011年から対象エリアやサンプル数、設問項目を追加しながら継続的に行っている。親日度(日本に対する好意度)や訪日旅行意向、訪問地域とその理由、日本および日本産品に対する興味・関心やイメージなどに関する詳細データと知見の収集を目的とし、インターネット調査で回答を収集。調査結果は海外展開する企業や国内で訪日客対応を進める企業に利用されている。ポイントは以下の通り

「日本のことが好きな国・地域」の1位はタイ

 日本に対する「好意度」1位になったのはタイ。2年連続1位のベトナムを0.5ポイント上回った。ベトナムは2位となり、前年同率1位の台湾は7位に転落(前年比4ポイントダウン)。

 訪日意向においては、前年に続き、調査対象全体の約8割が意向ありという高いスコアを維持。ここでもトップはタイで、日本に対する好意度と連動している結果となった。タイでは2013年にビザ発給条件が緩和されて以来、訪日旅行客数が伸びている。またこれに伴い、日本食ブームがますます加速している。ラーメンはもちろん日本のスイーツ店も人気になっている。さらに日本に関する大規模イベントも行われており、JAPAN EXPOの他、2015年からはAnime Festival Asiaも開催されている(シンガポール・インドネシアに続く3カ国目)。コンテンツでは日本を舞台にしたドラマも増えている。このような日本ブームの盛り上がりがタイの1位を後押ししていると考えられる。

地方ブームがますます加速

 依然として「東京」が行きたい都道府県のナンバーワンに挙がるものの、アジアでの関心はますます地方へとシフト。地方でやりたいことのトップは「温泉」。「桜」や「ローカルフード」など、季節・エリアが限定されたアクティビティーが人気だった。

 行きたい日本の都道府県について聞いたところ、1位は東京都、2位が大阪府、3位が京都府、4位が北海道、5位が沖縄県の順。一方、東アジアでは東京離れが前年よりも進みつつある。行きたい都道府県としての東京都は、中国では2位(前年も2位)、香港では5位(前年は3位)、韓国では3位(前年も3位)、台湾では4位(前年は3位)となった。またASEANでも、タイでは北海道が東京都を上回る結果となった。

 地方で体験したいことのトップは「温泉」。次いで「自然」「桜」「日本式庭園」「庶民的なローカルフード」と続く。温泉や自然は全ての地域で全体的に高く、日本式庭園は欧米エリアで高い傾向にある。桜はフィリピン・香港・台湾、庶民的なローカルフードはフィリピン・シンガポールで高くなっている。

メジャーな日本の世界遺産は?

 日本の世界遺産で最も"認知"が高いのは「原爆ドーム」で、日本の象徴「富士山」、メジャーな観光地「古都京都」をわずかながら超える結果となった。原爆ドームの認知が最も高い国は日本からの移民も多いブラジル。エリアとしては歴史的に関係のある北米での認知が高く、東アジアでの認知が低い傾向が見られた。一方、“訪問意向”では富士山が最も高いスコアとなった。

日本文化の評価、ますます高まる

 “優れている日本の物事”は「日本のロボット工学」「日本食」「アニメ・漫画」がトップ3。特に日本食の評価は高く、20エリア中5エリアで1位、また「すし」の認知が8割を超える。特に「日本食」の評価は高く、台湾・タイ・香港・ドイツ・カナダの5カ国・地域では1位となっている。前年よりもスコアが大きく伸びた国・地域はロシア(前年の2倍)と韓国(前年より9ポイント向上)。ロシアではもともと日本食ブームであったところへ昨年から日本産牛肉の輸入が解禁されたこと、韓国では昨年訪日観光客が過去最多となったことが影響していると考えられる。前年との比較では、全体的にサブカルやコンテンツ分野(ファッション、キャラクター、デザイン、コスプレ、映画、音楽)の評価が高まっている。文化関連のスコアが伸びている要因の1つに、SNSを通じて画像や話題が拡散していることが挙げられるという。

最終更新:7月28日(木)22時50分

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