ここから本文です

日航機事故「慰霊の園」がポケストップに 現地の上野村が困惑

上毛新聞 7月28日(木)6時0分配信

 スマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」で、ゲーム上のアイテムが手に入る「ポケストップ」と呼ばれる場所に、日航ジャンボ機墜落事故の追悼慰霊施設「慰霊の園」(群馬県上野村楢原)の慰霊塔が設定されていることが27日、分かった。地元関係者らは「慰霊の場所を娯楽の対象とするのは不適切では」などと困惑している。

 ゲームを起動させた状態で慰霊塔に近づき、画面上に表示されるポケストップの印に指先で触れると、塔の写真と共に「日航機墜落事故の慰霊塔」との説明が表示され、ポケモンを捕まえるための道具などが入手できるようになっている。

 施設を管理する公益財団法人「慰霊の園」の理事長、神田強平村長は「慰霊のための場所なので、ゲームの要所に指定されていることは好意的には感じられない。遺族や関係者に迷惑がかかることがあれば解除を要請する」としている。

 地元からは「遺族の気持ちを考えるとふさわしくない」「夜中に来ていたずらされたりしないか」などの声も上がっているが、27日現在、トラブルの報告は寄せられていないという。

 慰霊の園は毎年8月12日、追悼慰霊式の会場となる。事故現場の「御巣鷹の尾根」の方向に向かって合掌する様子を表現した慰霊塔の周りでは、犠牲者と同数の520本のろうそくを並べる「ろうそく供養」が行われる。

 ポケモンGOは衛星利用測位システム(GPS)を活用し、利用者が歩きながら画面上に現れるポケモンを捕まえて集めるゲーム。現実世界が舞台となるため、広島市の原爆ドーム付近などゲームにそぐわない場所が要所に設定され、物議を醸すケースも出ている。

◎少年5人を補導 深夜外出し「ポケモン」 前橋署

 ポケモンGOで遊ぶため、深夜(午後10時~午前4時)に外出したとして、前橋署が22~24日までに18歳未満の少年5人を補導していたことが27日分かった。いずれも前橋市の公園などで遊んでいたという。

 ゲームで使うアイテムを入手できる「ポケストップ」が複数あり、ポケモンが大量発生しているなどとして連日大勢の人が集まっている前橋公園(同市大手町)では、混雑した駐車場で物損事故が2件起きている。

 同署は27日、同公園やJR前橋駅などで事故やトラブルへの注意を呼び掛けた。高崎署もJR高崎駅周辺で、歩行中の利用自粛を呼び掛けるチラシを配布した。

最終更新:7月28日(木)6時0分

上毛新聞