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【インターハイに挑む】陸上男子・棒高跳び 江島雅紀(神奈川・荏田)常に進化、真の高校王者へ

高校生新聞オンライン 7月28日(木)17時0分配信

 陸上競技・男子棒高跳びの江島雅紀(神奈川・荏田3年)は、5月に行われたシニアの国際大会で5メートル42を成功させ、高校記録を9年ぶりに更新した。しかし、見据えるゴールはそこではない。自身最後のインターハイで「真の高校王者」の称号を手にし、今後の主戦場となるシニアの舞台でも活躍できる強い選手になるつもりだ。(文・写真 小野哲史)

ライバルを寄せつけず

 陸上競技・男子棒高跳びの江島雅紀(神奈川・荏田3年)は、5月に行われたシニアの国際大会で5メートル42を成功させ、高校記録を9年ぶりに更新した。しかし、見据えるゴールはそこではない。自身最後のインターハイで「真の高校王者」の称号を手にし、今後の主戦場となるシニアの舞台でも活躍できる強い選手になるつもりだ。

 インターハイ行きを懸けた6月の南関東大会では、他校のライバルたちをまったく寄せつけなかった。1人も跳べなかった4メートル90を楽々とクリアして早々に優勝を決めると、5メートル35も2回目で成功させて大会新をマーク。自らが持つ高校新記録更新を狙って挑戦した5メートル45は3回とも惜しい跳躍で失敗に終わったものの、江島の表情は晴れやかだった。

 「(6日後に控えた)日本選手権、そしてインターハイにつながるように臨みました。(パスを続けて)最初の試技まで3時間半も待つことになり、途中で体調が悪くなりましたが、5メートル35をしっかり跳べたのは良かったです」

鬼門の「夏」を克服する

 インターハイには苦い思い出しかない。中学時代から大器と期待されながら、1年時には南関東大会7位でインターハイ行きを目前で逃した。昨年も夏場に極度のスランプに陥り、優勝候補として臨んだインターハイで11位と惨敗。「暑くて条件が良くなかったとか、2年生だからまだ来年があるとか負けたときの言い訳を用意していました」と当時を振り返る。

 だが、そうした数々の失敗が江島をたくましく成長させてきた。実は南関東大会も1週間前に膝を故障していたが、「メンタルの持ちようで人は変われる」と、試合中はその影響を少しも感じさせないジャンプを見せた。また江島は、硬いポールの使用や助走歩数の改善など、より高く跳ぶための新技術を常に追求しており、高校記録保持者となってからは、その姿勢にさらに磨きをかけている。

 「この夏はまず、最後のインターハイで確実に優勝すること。できれば5メートル70を跳んで高校チャンピオンとして、次のステージに進みたいです」。自分自身というライバルに打ち勝つために、江島は前だけ見据え、一時も立ち止まることなく進化し続ける。

えじま・まさき 1999年3月6日、神奈川県生まれ。錦台中卒。棒高跳びは2歳上の兄の影響で中学1年から始めた。2015年の日本ユース選手権優勝、世界ユース選手権6位。高校記録保持者。188センチ、72キロ。

高校生新聞社

最終更新:7月28日(木)17時0分

高校生新聞オンライン