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<高校野球>今大会振り返る 徳栄が総合力で圧倒、楽しみな1年生も/埼玉大会

埼玉新聞 7月28日(木)6時30分配信

 開幕からあいにくの空模様が続き、開会式は降雨のため短縮された入場行進を実施。名前を読み上げられたチームが外野の芝生上を約10メートルずつ前進する異例の措置が取られた。梅雨明けを迎えないまま大会が終了したのは、8月1日ごろに関東で梅雨明けした2007年以来だった。

 3季連続の甲子園出場を果たした花咲徳栄の戦いぶりは「完璧」のひと言に尽きる。進修館との3回戦から37回連続無失点のエース左腕高橋昂を中心に7試合無失策の堅守、計68得点の打線。圧倒的な総合力でライバルたちを蹴散らした。

 4年ぶりの決勝に進出した聖望学園も磨き上げた強打を武器に準優勝と強さを見せつけた。秋、春と不安を抱えていた投手陣も3回戦から6試合で先発したエース右腕中川の成長が光った。

 4回戦で秋春王者の浦和学院を破った市川越は8回無失点と好投した2年生左腕メンディスを中心に、公立校らしい粘り強いプレーで大金星を呼び込んだ。3年ぶりの頂点を目指した浦和学院は夏の県大会で25年ぶりの完封負け。森監督就任後は初の経験だった。

 北部勢の公立校が2年連続の8強入りと健闘。準々決勝で春日部共栄に敗れたBシード上尾は一体感のある野球で周囲の期待に応え、伝統を次世代に受け継いだ。8強の熊谷商も一球一打に執念を燃やし、泥くさい野球を体現してみせた。

 春4強で初のBシードとして大会に臨んだ山村学園は初戦で川越東に敗れたものの、主将の山本が攻守をまとめ上げ、初戦で敗退するにはあまりに惜しいチームだった。

 越谷総合―新座柳瀬の開幕戦では新座柳瀬・小泉監督が丸刈り頭の“隠し球”でナインの緊張をほぐし、越谷総合に10―3の八回コールド勝ち。普段着野球を貫くための準備が奏功して6年越しの開幕戦勝利を飾った。

 3回戦の八潮南―正智深谷、羽生一―南稜はそれぞれ引き分け再試合に突入。3日間連続の試合を戦ったハンディの中、5回戦まで勝ち進んだ正智深谷と南稜の戦いぶりには胸を打たれた。

 再来年の100回大会に向けて、浦和学院の左腕佐野、埼玉栄の右腕米倉ら楽しみな1年生の活躍も際立っていた。

最終更新:7月28日(木)6時53分

埼玉新聞

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