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米と水 セットで輸出 シンガポールへ効率輸送 現地事情にマッチ/道産を前面に ホクレン

日本農業新聞 7月28日(木)7時0分配信

 ホクレンは、シンガポールへ北海道米とミネラルウオーターを組み合わせた輸出を始めた。水は、米の輸出に合わせて用意した新商品。現地スーパーでは両方を並べて販売し、北海道の水で米を炊くよう提案する。水の販売を始めたことで、課題だったコンテナの積載率が向上。定期的な輸送ができるようになった。

 同国へは、今年5月から本格的に米の輸出を始めた。現地スーパーでは無洗米の「ゆめぴりか」と「ななつぼし」などを販売する。

 ホクレンは輸出に当たり、同国で市販の水の需要が高いことに注目。調理や飲用に、水道水よりもミネラルウオーターが使われていることが分かった。

 ホクレンは、卸売業者に米と水をセットで売り込み、7月から水の販売が実現した。既に米を扱っていた現地スーパーの3店舗に加え、同国で120店舗を展開する別のスーパーでも一部の店で取り扱いを始めた。

 水を輸出することで、輸出で課題となっていたコンテナの積載率の低さが改善した。一定量の積み荷がまとまり、1カ月に1度の輸送が可能になった。

 水は、東川町で採水し「ホクレン北海道大雪山の水」と銘打つ。2リットルと500ミリリットルの2種類を用意。販売価格は比較的高いが、卸売業者からは味が良いとの評価を得ている。

 ホクレンは、米を水と結び付けることで、日本の他産地との差別化も期待する。「無洗米は環境に配慮し、消費者にとってコスト低減にもなる。北海道の水で北海道の米を食べてほしい」(パールライス販売課)とPR。北海道のイメージを前面に出した広告を店頭に掲げる予定だ。

 同国では、米と水の取り扱いが今後も広がる見込み。9月には現地スーパーで「ホクレンフェア」を開き、消費者にアピールする。

日本農業新聞

最終更新:7月28日(木)7時0分

日本農業新聞