ここから本文です

原発5キロ圏の全集落に放射線防護施設 福井県美浜町で整備完了

福井新聞ONLINE 7月28日(木)17時54分配信

 原発事故時に高齢者らが一時避難する放射線防護施設「美浜町竹波原子力防災センター」が福井県美浜町竹波に完成し27日、現地で落成式が開かれた。これで関西電力美浜原発の5キロ圏内にある町内3集落すべてで防護施設が整備された。

 建物は、鉄筋コンクリート平屋建て延べ床約360平方メートル。外気に含まれる放射性物質をフィルターで取り除く設備を備え、気密性の高い窓や扉を採用しているため汚染された空気が建物に入り込まない。

 水や食料のほか、発電機と72時間運転できる量の軽油も備蓄。竹波と隣接する丹生、敦賀市白木の高齢者や障害者、介助者ら急な避難が難しい約80人が1週間程度、避難することを想定している。多目的ホールや12畳と8畳の和室などもある。事業費約2億円全額を国の補助金で賄った。

 原発5キロ圏内の丹生と菅浜は既に、既存施設を改修する形で同様の防護施設を整備しており、竹波では適した施設がなかったことから建物を新設した。これで防護施設は町東部診療所と合わせ4カ所となった。

 式で山口治太郎町長は「美浜原発3号機再稼働に向け、原子力防災充実は不断に取り組むべき課題」と施設の意義を強調。竹波区の川畑満博区長(63)は「集落ごとに施設があると安心につながる。災害時の避難場所として、また防災訓練など地域の交流の場としても役立てたい」と話した。

福井新聞社

最終更新:7月28日(木)17時54分

福井新聞ONLINE