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【インターハイに挑む】陸上女子・競歩 矢来舞香(兵庫・県西宮)世界の舞台で成長、夢は五輪

高校生新聞オンライン 7月28日(木)18時0分配信

 高校入学後に競歩を始めた矢来舞香(兵庫・県西宮3年)の努力が開花しつつある。昨年は世界ユース選手権10位で、今年は5月の世界競歩チーム選手権のジュニア日本代表に選ばれた。将来性が期待される矢来は、インターハイの5000メートル競歩に「優勝すると決めている」と強い気持ちで挑む。(文・写真 中尾義理)

「才能より努力」練習に没頭

 「私には競歩がある」。矢来にはそんな強い自負がある。

 中学で陸上競技の800メートル、1500メートルに取り組んでいた矢来が進学したのは、2004年アテネ五輪と08年北京五輪の女子マラソン代表を輩出し、女子中長距離界では知られた県西宮。レベルの高い先輩やチームメートとの走力差に悩んでいた高1の4月、顧問の高橋秀興先生に競歩を勧められ、自分の居場所を見つけた。

 走りでは通用しないから歩く。そんな甘い考えで種目を選んだわけではない。前に出した足の膝が曲がってはいけない、足のいずれかが必ず接地していなければならないなど、厳格なルールにのっとって力強く歩く選手を見て、「どうしてあんなに速く正確に歩けるんだろう」と最初は感じたという。

 しかし、いざ競歩の歩き方を体験してみると、「競歩は才能よりも努力が成長につながる種目。コツコツと練習すればいい結果が出せるかもしれない」との思いが湧き、競歩に没頭した。

「攻めて歩く姿勢」海外選手に見習う

 正確なフォームを身に付け、リズム感のいい歩きで記録が伸びた。2年時にはアメリカで開かれた世界ユース選手権に出場。8位入賞をあと一歩で逃したが、矢来の視線が世界を向く大きなきっかけになった。

 高橋先生が「トラックを回るより、変化のあるロードの方がリズムよく歩けるようです」と指摘するように、矢来もロードレースの方が得意と言い切る。そのロードで行われた4月の日本選手権ジュニア10キロで48分8秒をマークして、高校生最上位の3位に。この成績で世界競歩チーム選手権の代表に選ばれた。

 同選手権ではリオデジャネイロ五輪の陸上日本代表と同じユニホームで10キロに出場し、48分50秒で21位。「もう少し長く先頭集団に食らいつきたかった」と後悔もあったが、「海外の選手はレース直前でもとてもフレンドリーに話して、リラックスしていました。そしてレースが始まると、力強くぐいぐいと攻めて歩く。見習わないとな、と思いました」と得たものも多かった。

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最終更新:7月28日(木)18時0分

高校生新聞オンライン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。