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マック日本代表に埼玉の女子大生 リオ五輪選手村の店でおもてなしへ

埼玉新聞 7月28日(木)10時33分配信

 日本マクドナルドはこのほど、8月にブラジルで開催されるリオデジャネイロ五輪へ派遣する「オリンピック・チャンピオン・クルー」日本代表9人を発表。大宮大和田店で働く大学4年生で埼玉県さいたま市在住の黒木真夢(まゆ)さん(21)が「おもてなし日本代表」に選ばれた。黒木さんは長年にわたる民謡、三味線の経験から「リオでは和の心をもって選手に最高のおもてなしをしたい」と意気込む。

 黒木さんは、幼少より民謡、三味線を学ぶ。現在も週1回ペースで練習している。民謡では小6時、全国大会で5位に入る実績を残している。現在も県内外の大会にも出場する。よく歌う民謡は、秩父地方の「大滝木挽唄」だ。

 黒木さんは民謡と三味線をやってきて感じたことは「幅広い年代の人と交流できる。また練習した分だけ相手に感動を与えられる」と話す。そしてその経験から「日本の伝統芸能が持つ特有の礼儀作法から『和の心』を学んだことで、相手を常に敬うようになった」と語る。その経験をもとに5年前からマックで働いている。

 大学では経済学部で貧困国の開発など国際経済を学ぶ。実地で研究し、より大学での勉強を深めようと2014年8月、NPOシーエフエフが行っているフィリピンの子どもを支援するプロジェクトに国内の大学生20人らと参加した。

 向かった先は同国北部のパンガシナン州スアル市。現地ではさまざまな理由で親と暮らせない子どもが暮らす養護施設で、施設運営の補助活動を2週間行った。子どもと遊んだり、現地の土から作ったコンクリートでレンガを製造し、施設の修繕などを行った。

 同国での経験で「異国の地で多くの人と協力して目標に向かい、達成することの素晴らしさ」を感じたと語る。

 マックがリオ五輪時に選手村に設置する店舗のスタッフの選考を知ったのは昨秋。募集を知った時、「民謡、三味線で培った『和の心』、フィリピンでの経験、それぞれを生かせる機会」と思い、即決で選考への応募を決めた。

 選考の第1次選考は書類審査。主に自分が持ちえる「和の心」と「リオへの思い」を書き込み、通過した。

 2次審査は英文和訳、グループワーク、プレゼンテーション。プレゼンテーションが勝負どころと判断し、多くの審査員の前で、「和の心」をもって得意の民謡「ソーラン節」の一節を歌った。

 相手の心に自分の思いを伝える技術があることを、民謡の歌唱で表現した黒木さん。約12万人の中から「オリンピック・チャンピオン・クルー」日本代表の9人に選ばれた。

 現地への派遣期間は8月16日から21日(現地時間)まで。五輪中のオリンピック・ビレッジ内の特別店で、米国、韓国などのマックから派遣されるスタッフらと、選手やコーチ、メディアのサービスに当たる。黒木さんは「マクドナルドでの経験に和の心を添えて、リオの選手村で選手のエネルギーの源になるような最高のおもてなしをしたい」と笑顔で誓った。

最終更新:7月28日(木)19時12分

埼玉新聞