ここから本文です

【ブラジル】未完成? 問題だらけの選手村 選手団が滞在を拒否=リオ五輪

サンパウロ新聞 7月28日(木)3時30分配信

 リオ五輪に参加する各国選手団が滞在する選手村が24日に正式オープンしたが、宿泊施設の安全性や設備の不具合などの問題を訴えて入村を拒否する事例がいくつか発生している。

 オープン当日の24日付伯メディアによれば、オーストラリアの選手団はこの日、選手村に用意された宿泊施設を利用せずにホテルに滞在することを決めた。同選手団は声明の中で、選手村の建物内はガスのにおいがし、水漏れや電気系統の欠陥があると不満を表明している。

 選手村の村長に選ばれた五輪メダリストの元バスケットボール選手、ジャネス・アルカイン氏は「予期しない状況が生じたが、各国の選手団が到着して快適だと感じるために解決できない問題はない。それぞれの事項はテストされ、問題点は解決されつつあり、24時間、48時間以内にはほぼ100%解決するよう努力している」と説明する。

 伯メディアによれば、建物内のある階には消火用ホースが設備されておらず、他の階では室内の配線がむき出しになっているほか、水漏れや汚れがあるという。複数のボランティアスタッフによると、こうした問題は選手村のいくつものブロックで起きているという。

 オーストラリア選手団の声明によると、すでに挙げたいくつかの問題のほかに、バスルームが閉ざされている、照明がなく暗い階段、そして「しっかりした清掃」が必要な床の汚れなどの問題点がある。

 リオ市のエドゥアルド・パエス市長は、これらの苦情は正当であるとして、「何らかの調整をすることは当然だ。我々はオーストラリアの選手達に自宅のようだと感じてもらえるようにする。彼らの苦情は正当である。彼らはシドニーで素晴らしい五輪を実施したので、我々はそのお返しがしたい」と記者会見で述べた。

 オーストラリア選手団のキティ・チラー団長は、五輪参加は今回で5度目だが、これほどひどい状態の選手村はこれまで1度も見たことがないとしている。

 リオ五輪組織委員会のマリオ・アンドラーダ広報は、今週半ばまでにはすべての問題が解決されることを期待しているとし、「建設工事上の問題。主に水漏れや電気系統のショートといった新築マンションの典型的な問題。完璧ではなかった」と述べている。

 選手村にはいられないと感じたのはオーストラリアの選手団だけではない。選手村オープン2日目の25日に到着したスウェーデンの選手団も、バスルームや清掃、そして工事の仕上げなどの状態を問題視して同日夜、選手村の宿泊施設を後にした。

 25日付報道によれば、スウェーデン選手団のメンバー達は、母国の元首相オロフ・パルメ氏の名が冠された大通りでタクシーを拾い、五輪公園近くのマンションが立ち並ぶ方角へ向かった。選手らによれば、用意されていたマンションはオーストラリア選手団のものと同様に工事が完了していない状態のものだったため、食費やマンションの家賃をそれぞれ自腹で負担して選手村の外に滞在することにしたという。

サンパウロ新聞

最終更新:7月28日(木)3時30分

サンパウロ新聞