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船の油絵で沖水生激励 「長い人生 夢持ち進んで」

琉球新報 7月29日(金)5時0分配信

 【糸満】沖縄水産高校の実習船の指導教官を33年務め、2005年に定年退職した大城信利さん(71)が22日、同校に2隻の船を描いた絵画を寄贈した。大城さんは退職後に油絵を始め、数々の美術展などで入選してきた。「退職してから本格的に絵を始めたが、10年である程度のことはできる。生徒たちにも長い人生、夢を持って進んでいってほしい」と思いを語った。
 大城さんは自身も沖縄水産高校の出身で、20代のころは海外、国内の船舶会社に勤め、世界中を飛び回っていた。1972年に航海士として同校の実習船指導教官となり、33年間生徒たちに航海の技術などを教えてきた。もともと絵が好きだったこともあり、退職後、専門家の指導を受けて絵を学び始めた。
 寄贈した油絵は縦140センチ、横160センチの大型。退役して陸に上がったサバニとマグロ船を描き、「2隻の語らい」と名を付けた。大城さんは「退職後も船との関わりを持ちたかったこともあり、船の絵を描き続けている」と説明した。
 22日に行われた同校の終業式で寄贈式があった。大城さんは「船乗りは陸に上がると何もできないと言われるが、まだまだできることはある。陸に揚げられた廃船にさびが付いても、それが味になることもある。生徒の皆さんはこれからさまざまな仕事をすると思うが、夢を持ち続け、自分の人生を歩んでいってほしい」と生徒らを激励した。

琉球新報社

最終更新:7月29日(金)5時0分

琉球新報