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『靴下の町』 奈良・広陵町の職人が支える靴下メーカー「Tabio」

ZUU online 7月29日(金)6時10分配信

靴下専門店「靴下屋」のショップ名でもおなじみの「タビオ株式会社(以下、Tabio)」は、大阪府大阪市に本社を置く日本有数の靴下メーカーです。現在、海外の4ヶ国(イギリス、フランス、中国、台湾)を含めて293店舗(2016年6月時点)を展開しています。

中国や東南アジアからの安価な輸入品の勢いに押されて国産離れが進むなか、Tabioは「Made in Japan」にこだわっています。支えているのは、靴下の生産量全国1位を誇る奈良県の工場と職人たちです。彼らと連携し、力強く進むTabioの取り組みについて紹介します。

■日本の靴下は、約4割が奈良県産

奈良県は大和高田市や広陵町を中心に靴下の生産が盛んで、全国で1年間に生産される約6億足のうち約4割が「奈良県産」です。特に、県北東部の広陵町には靴下を製造している会社が約150社もある、まさに“靴下の町”です。広陵町での靴下作りは1910年、木綿の産地だったことから農業の副業として始まりました。以降、素材や品質面で世界のトップレベルを維持しています。

しかし、グローバル化の影響を受けて、町の靴下産業は輸入品との競合や技術開発競争にさらされていきました。国産の靴下は、品質は良くてもデザインや後加工の技術に関してまだまだ改良の余地があったのです。広陵町の靴下製造会社は個々の会社の開発努力だけでなく、産地全体での総合力を生かした取り組みをしていかなければ今後発展していくことはできないのではないかと考えるようになりました。

そこで1992年に誕生したのが、「靴下屋共栄会(現・タビオ奈良株式会社)」。靴下の生産を担う工場数社とTabioとで設立した協同組合です。Tabioは、製造工程の見直しや技術革新に努め、業績を伸ばします。中でも大きな功績といえるのが、立命館大学との産学連携で達成されたリンキング(つまさき)機械の開発でした。原糸から製品になるまで、靴下製造には多くの工程があり機械化も進んでいましたが、リンキング工程だけは自動化が難しく、長い間手作業で行われていました。そのため、生産効率を上げることが難しく、下請先・内職先への外注依存などでコストがかかってしまっていました。その工程が機械化されることにより生産性が向上しコストが減っただけでなく、左右のバランスが良く色落ちしないという品質の向上も達成できたのです。

■理想を実現するために職人とメーカーが連携

Tabioの目指す靴下は、「第2の皮膚」というべきものです。履いていることを忘れてしまう自然な感触を目指しています。足の裏には6万もの汗腺があり、歩行時には体重の最大1.8倍の圧力がかかるといわれています。それにぴったりと寄り添う靴下を作るには、微妙な調整力が必須なのです。(Tabioホームページより)

Tabioの特性は製作の現場だけではありません。受注から配送、販売まで、物流面で一貫した共同システムを構築したことも強みとなっています。染色工場、編み立て工場(ニッター)、物流センター、店舗、Tabioにいたるすべての過程で店舗の販売情報を共有することにより、それぞれの工程が独自に必要な生産数量を判断できるようにしたのです。つまり、店舗で売れた商品を完全に把握して1足単位で即座に補充するというシステムです。これにより、商品の在庫を減らすことに成功しました。

■Tabioの挑戦

トレンドやデザイン性を押さえるメーカーと、確固たる技術を持った職人との連携によって、Tabioは成長を続けています。現在、売り上げの約8割は婦人用靴下ですが、最近では紳士用にも力を入れ始めました。滑り止め加工や疲れにくいフットサポート機能を取り入れた「タビオスポーツ」や、ローファーに合わせて履くカバーソックスが人気だそうです。

Tabioの挑戦は、今もなお続いています。 (提供:nezas)

最終更新:7月29日(金)6時10分

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