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ピアニストの中村紘子さん死去 大腸がんで72歳

東スポWeb 7月29日(金)2時4分配信

 日本を代表するピアニストとして活躍した中村紘子さん(本名・福田紘子)が26日午後10時25分、大腸がんのため東京都内の自宅で死去した。72歳だった。所属事務所が29日、発表した。

 葬儀・告別式は28日、近親者で執り行われた。後日お別れの会を開く。

 中村さんは2015年に大腸がんの診断を受けたことを公表。闘病中も演奏活動を続けていた。

 夫で作家の庄司薫氏は「誕生日(7月25日)をむかえる日も、このところみつけた、モーツァルトからラフマニノフまで、音色に新しい輝きを与える奏法を試すのだといって、興奮していました。ぼくも、それを聞きたいと熱望していました。残念です」と文書でコメントした。

 中村さんは天才少女ピアニストとして注目され、1960年にNHK交響楽団初の世界一周公演ソリストに抜てきされ、デビュー。65年にショパン国際ピアノコンクールで日本人初の入賞を果たし、国内外での演奏活動で評価を確立した。

 チャイコフスキー国際コンクールなど、世界のピアノコンクールの審査員を歴任したほか、著書「チャイコフスキー・コンクール」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞するなど文筆家としても活躍。CMでも親しまれた。

 大腸がんと闘いながらも今年4月に東京交響楽団と共演。5月8日に兵庫県洲本市で開催されたリサイタルが最後の演奏となった。

最終更新:7月29日(金)2時9分

東スポWeb