ここから本文です

世界一高時給な職業?フォーチュン500企業の役員報酬は平均2816万円

ZUU online 7月29日(金)7時10分配信

米フォーチュン500企業の社外取締役が受けとった昨年の報酬は、平均26万3500ドル(約2816万8150円/前年比3%増)であることが、国際企業コンサルティング、ウイリス・タワーズワトソンの調べから判明した。

株式報酬の平均は15万ドル(約1603万5000円)。現金による報酬平均が史上初めて10万ドル(約1069万円)を超え、10万8000ドル(約1153万6560円/6%増)に達した。

こうした報酬の上昇は、従来の「役員会出席型(役員会に出席する回数で報酬額が決定される)から、「貢献度重視型」への移行を表しているとの指摘もある。

■年々増額する役員報酬 責任の重さに比例?

報酬の内訳は10万ドル(約1069万円)が「職務手当」、残り8000ドル(約85万4560円)が「会議出席手当」。これらの社外取締役の多くが、「10回にも満たない役員会や取締役会に出席すればよいだけ」と考えると、これほど時給のよい職はほかにあり得ないだろう。
一例をあげると、フォーチュン500では386位のセールス・フォースコム(Salesforce.com)には9人の役員が在籍しており、平均報酬額は58万ドル(約6197万3000円)。2003年からフォースコムで社外取締役を務めるサンフォード・ロバートソン氏は、63万4493ドル(約6779万5577円)を受け取っている。

しかし高額な報酬にも関わらず、役員を選考する苦労は絶えないという。マネージング・ディレクターのロバート・ムスチッヒ氏は、「役員職につきまとうプレッシャーに耐えうる人材を探しだすのは、決して容易ではない」と、高報酬にはそれなりの代償が必須であると主張。報酬の重さは責任の重さに比例するということだ。

社外取締役への報酬は年々上昇傾向にあり、2012年には20万ドル(約2136万6000万円)、2013年には20万7000ドル(約2211万3810円)だった。

■仏、独、英では役員報酬の過剰傾向に政府が介入

残念ながら、ウイリス・タワーズワトソンのデータは、各企業の役員クラスの報酬を開示していない。

ムスチッヒ氏の主張する「責任の重さ」を考慮に入れても、所得、労働力ともに、役員と一般従業員の間で桁違いの差が開いているのは、どこの企業も似たり寄ったりだろう。

こうした格差が限度を超えると、仏大手自動車メーカー、ルノーのカルロス・ゴーン取締役兼CEOの例のように、政府が介入する事態に発展しかねない。

今年5月、ゴーンCEOの高額な報酬に以前から異議を唱えていた仏政府が、法規制の介入をともなう「協議要請」を発令したことで、一気に世間の注目が集まった。民間企業の役員報酬に国家権力が介入するのは、極めて異例だ。

しかし世界規模で貧富の格差が深刻化している近年、今後こうした傾向が各国に広がりを見せる可能性がある。

EU離脱決定にともない新政権が誕生した英国でも、テレサ・メイ首相が「大企業上層部の独走を締め直す」と宣言。企業報酬決定の際、役員だけではなく、労働組合の代表にも発言権を与えるように働きかけていく構えだ。

すでドイツでは1976年以降、従業員数が2000人以上の企業には、取締役会の議席の半分以上、2000人以下の企業には3分の1を、労働組合の代表が占めるよう義務づけられている。
上層部と下層部の共同意思決定は、雇用確保やコスト削減という点ではプラスに作用するだろう。しかし革命や利益創出という点では、足かせになりかねないことから、賛否両論の意見が聞かれる。

最終更新:7月29日(金)7時10分

ZUU online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]