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世界2例目ハイブリッド肺移植に成功した教授が高く評価されている理由

エコノミックニュース 7月29日(金)7時51分配信

 17日、岡山大学病院が2例目の「ハイブリッド移植」に成功した。ハイブリッド移植は、脳死した人と生きている人から肺の提供を同時に受けるという移植手術で、同病院は昨年4月に世界で初めて成功させており、今回で2例目になる。

 移植手術を受けた男性は60代。2012年5月、肺胞の壁が炎症を起こして硬くなり、うまく酸素を取り込めなくなる「特発性間質性肺炎」と診断され、15年7月に日本臓器移植ネットワークに登録していた。

 移植手術は17日午前8時頃に開始し、同日午後5時45分頃に終了。右肺を脳死した人から、左肺の一部を男性の息子から提供を受けた。男性の容体は安定しており、約3ヶ月後に退院できる見通しという。

 ハイブリッド移植は、医学的に使用を断念されるようなダメージを負った脳死肺を安全に移植できる方法として高く評価されている。日本は臓器提供が少ないため、ハイブリッド移植によって無駄になる臓器を減らすことの意味は大きい。

 移植手術を担当したのは、臓器移植センターの大藤剛宏(おおとうたかひろ)教授を執刀医とするチームで、前回のハイブリッド移植も同教授が執刀していた。大藤教授は「待機中の死亡を減らし、少しでも多くの患者を移植へとつないでいきたい」と述べている。

 日本は臓器提供が少なく、助かるはずの命が助かっていないという現状に直面した大藤教授は、様々なアイデアで新しい移植施術に挑戦している。06年、オーストラリア初となる心臓移植にて、一側肺の執刀医として貢献したのを皮切りに、10年には慢性拒絶反応で荒廃した移植肺を摘出し、再び新たな肺と入れ替える「両側生体肺再移植」に国内で初めて成功。

 その後も、国内最高齢の脳死肺移植、スリランカ初の肺移植、国内最年少患者(3歳)への生体中葉移植、アジアで初めて体外臓器リカバリーシステムを応用した肺移植、国内最年少患者(2歳)の生体肺葉分割区域移植にいずれも成功するなど、国内外を飛び越えて命を救うことに貢献している。(編集担当:久保田雄城)

Economic News

最終更新:7月29日(金)7時51分

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