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クアルコムがシートサプライヤ大手と契約、電気自動車のワイヤレス給電を製品化

MONOist 7月29日(金)6時25分配信

 Qualcomm(クアルコム)と、シートや電装システムを手掛けるLear(リア)は2016年7月27日(現地時間)、電気自動車やプラグインハイブリッド車に向けたワイヤレス給電に関するライセンス契約を締結したと発表した。

【ワイヤレス給電システム搭載のフォーミュラEのセーフティーカーなどその他の画像】

 リアはクアルコムのワイヤレス給電技術「Qualcomm Halo」を使用して、自動車メーカーやワイヤレス給電のインフラを手掛ける企業と取引する。クアルコムはリアに専門的な技術やエンジニアによるサポートを提供する。

 Qualcomm Haloは、電気自動車向けワイヤレス給電のコイルや充電の制御、異物や人間の検知といった技術をパッケージ化したもの。クアルコムはワイヤレス給電システムの試作などは行っているが、量産はリアが行う。

 クアルコムは既に4社とQualcomm Haloのライセンス契約を結んでいる。2015年にイギリスの充電器メーカーで、日産自動車など向けに急速充電器を提供するChargemasterや、スイスのティア1サプライヤのBRUSA、ポルトガルの電源機器メーカーのEfacec、2016年にはイギリスのエンジニアリング会社のRicardoへ、ライセンス提供を始めた。

 また、Qualcomm Haloは量産車ではないが車両への搭載実績もある。2015年に開催した電気自動車のフォーミュラカーレース「フォーミュラE」のシーズン2で、公式セーフティーカーであるBMWのプラグインハイブリッド車「i8」にワイヤレス給電システムが採用された。このシステムは、前年に提供したシステムの出力から倍増した7.4kWだ。i8が1時間でフル充電できる。

最終更新:7月29日(金)6時25分

MONOist