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只見の釣り堀「いわなの里」再開 新潟・福島豪雨から5年

福島民報 7月29日(金)10時8分配信

 只見川流域などに大きな被害をもたらした新潟・福島豪雨災害から29日で5年となる。土砂が流れ込んだ福島県只見町の釣り堀「いわなの里」は5年ぶりに営業を再開した。家族で営んでいた吉津成人さん(54)恵美さん(49)夫婦の背中を押したのは多くの人の応援だった。
 6月1日に再開された「いわなの里」は町内黒谷地区の森の中にある。豪雨の被害は甚大で池に土砂や岩が押し寄せ、多くのイワナやヤマメを失った。麓から通じる道は泥流に削り取られた。
 再び営業するか随分迷ったという。味に定評のあった養殖魚は年間通じての清らかな湧き水が命。土砂によって水脈が変わった可能性があった。悩む吉津さん夫婦の元に寄せられたのは「いつ始まるの」という多くの電話やメール。夫婦は「待っててくれたんだ」と胸が熱くなった。
 昨年6月に道路が復旧し、成人さん自ら重機で池の土砂をかき出した。県内外の常連客らも力を貸してくれた。再開後は小中学生の3人の娘がエプロンを着けて手伝う。
 心配していた湧き水は今のところ確保できている。名物だったイワナの唐揚げを味わった客は「これを食べたかったんだ」と笑顔になった。吉津さん夫婦は「みんなの力で再オープンさせてもらった」と感謝している。
 県が新潟・福島豪雨での災害を踏まえて見直した只見川圏域河川整備計画は今月で平成27年3月の国の認可から1年4カ月になるが、いまだに目に見える形での河川改修は進んでいない。
 整備対象は会津坂下、柳津、三島、金山、只見の5町で計24地区ある。築堤するか、宅地のかさ上げをするかの整備方針が固まっていない地区で測量などに基づく具体的な整備案を示す住民説明会は開催できていない。
 一方、計画段階で川幅を広げるための掘削と築堤との方針が決まっている只見町八木沢地区では9月にも掘削に備えて只見川に架かる五礼橋を延伸する工事に入る計画だ。
 県は今年度までに各地区で測量や予備設計を完了させたい考え。住民説明会で築堤と宅地のかさ上げの場合の長所と短所を示

福島民報社

最終更新:7月29日(金)12時11分

福島民報