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大部分は圧力容器底に 第一原発2号機の溶融燃料

福島民報 7月29日(金)10時10分配信

 東京電力は28日、物質を透視する性質を持つ素粒子「ミュー粒子」で福島第一原発2号機の原子炉内を調査した結果、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の大部分が圧力容器の底に残っているとみられると発表した。圧力容器底部に存在するデブリなどの物質の総量は約160トンと推計している。
 東電は他の調査の成果と合わせてデブリの位置や性質を引き続き調べる。廃炉に向けた中長期ロードマップでは、来年夏ごろにデブリの取り出し方針を決めるとされている。
 東電によると、事故当時には炉心部に燃料など約175トンの物質があったが、ミュー粒子による調査では推計約20~50トンが残っていた。測定装置による観測では圧力容器底部にデブリとみられる高密度の物質が黒い影で写り、本来燃料があった炉心部は物質が少ないため白っぽく写った。東電は燃料が特に高温の炉心中心部から燃料が溶け落ち、周辺の構造物を巻き込みながら圧力容器の底にたまったとみている。
 ミュー粒子による調査は3月から約4カ月間実施した。東電によると、解像度に限界があり、数トン~数十トンの誤差が見込まれる。
 東電はより詳細にデブリの位置を把握するため、遠隔操作ロボットなどを使った調査を計画している。ロボット投入部分の放射線量が極めて高いため、除染を進めている

福島民報社

最終更新:7月29日(金)12時6分

福島民報