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LINE世代の新入社員、「7つの特徴」

ITmedia エンタープライズ 7月29日(金)11時0分配信

 研修の進め方について聞こうと思って、飲み仲間のY子とK子に声をかけたわたし。飲み始めたはいいものの、お酒が回ってきたためか、何だか話が新人に対するグチ(?)大会になってきたぞ。

・前回のお話はこちらから!→イマドキの新人はメモを取らないのが当たり前?

わたし: えっと……逆に彼らの良いところは何かないの? そういうところばかりじゃないと思うんだけどさ。

K子: 良いところもあるわよぉ。まず、徹底的に素直なの。何事にも素直。言われたことはちゃんとやってくれるし、逆らわない。

Y子: やってね、と言ったことは「彼らなり」に、努力はしてくれるよね。一生懸命に。

●新入社員は“多数決”がお嫌い?

K子: 「彼らなり」といえば、彼らなりに工夫はするのよ。1日がかりのグループワークのときに、講師に質問をするための時間枠を30分単位でとったのね。質問をするために事前にアポを取る練習も兼ねてるんだけど、それを彼らのほうから「30分単位では長いと思うから、15分単位にしてもらってもいいですか?」と言ってきたの。

わたし: 主体的な感じね。何だか意外だわ。

K子: それも20分単位がいいか、15分単位か、10分単位か、受講者全員で話し合った上で言ってきたのよ。こうしなさいって言ってないのにね。そこは評価できるわ。ただ、「なぜ15分が最も妥当だと思ったのか」ということを説明させようすると、しどろもどろになったから、あまり深くは考えてないのかもしれないね。

Y子: 彼らなりに一生懸命なのよ。でも、全員で決めるってのはすごいわね。それって、「目立ちたがらない」という話なのかしら。

K子: なぜか多数決って話にならないの。全員が合意するまで徹底的に話し合うみたいな感じになって。そうそう。目立ちたがらないといえばすぐに諦めない?

Y子: 諦めが早い、というより、がんばってうまくいかなかった時に挫折を味わうのが怖いんじゃないかしら。諦めれば、心が折れることもないでしょ。つまり、打たれ弱い、打たれ慣れてないのよ。諦めるのは一種の防御反応ね。でも一人一人に「もうちょっとだよ」とか「ここまではできているよ」とか、小さな承認をすると頑張ってくれるから、そういうのが今まで以上に必要になってるかもね。

わたし: 小さな承認かぁ。確かに初めてのことばかりだから、ここまでは大丈夫って言われたら安心して次のステップに行けるでしょうね。そういうのは、先輩として新人さんたちとの間に信頼関係を築くための最初の一歩になると思う。ヘルプデスクでも、電話のこちらから確認しながら、「大丈夫ですよー」って声かけてあげると、クライアントが安心するもの。

 そう言いながら、ふと気づいたことがある。新入社員教育とヘルプデスクで考慮すべきことは、結構似ているんじゃないか――ということだ。

●ヘルプデスクと新人教育の共通点

 新入社員研修とヘルプデスクは両方とも、相手のことを理解して、相手と信頼関係を構築して、相手の不安を取り除いてあげないと、うまくいかないもの。

 逆に、こっちの都合とか考え方をただ押し付けるだけではダメ。例えば「新入社員は打たれ弱い」というのも、単にこっちの考え方を押しつけているだけ、とも考えられるわよね。彼らにしてみれば、今まで「打たれる」という経験をあまりしてこなかっただけかもしれないもの。社会人になると、否が応でも打たれる経験は増える(イヤだけど)。それを研修の中でしっかりと認識してもらう必要があるはず。

 社内のヘルプデスクだって、新しいツールを社内の正式なツールとして使い始めるときなんか、一時的にヘルプコールは増える。大体「動きません」とか「使えません」とかのトラブルが3割程度で、「使い方が分からない」とか「あの機能はどこにあるのか」といった問い合わせが7割程度だ。

 ヘルプコールしてくる人たちに共感するところはあるけど、最終的には新しいツールに慣れてもらわなければならない。この「慣れてもらう」というのは、環境が変わったり、新しい文化が取り入られたりする場合には、必ず通らなければいけない道よね。

●2016年度新入社員、7つの特徴まとめ

 さて、“学年色”という言葉には抵抗があるのだけれど、今年の新入社員の傾向と思しきものをまとめてみよう。


1. メモをとろうとしない。メモをとる文化がない
2. 覚えようとしない。覚える代わりにググることが基本
3. 目立ちたがらない。良くも、悪くも
4. 素直で、言われたことはちゃんとする
5. とにかく、一生懸命
6. それなりに工夫をしようとする。深く考えていないこともあるけれど
7. 打たれ弱い、あるいは、打たれ慣れていない

わたし: なるほど。まあ、明日からの研修でこの“7つの特性”がうちの新人にも当てはまるかどうか確認してみるわ。

K子: 7つの特性……うまい! でも、それどこのフレームワークよ。それ。

わたし: K子とY子の「KYフレームワーク」。

Y子: なにそれ!「空気読めない」みたいじゃなーい。

 と、お酒の力もあって、この後も妙に盛り上がった。

 それにしても、今回の飲み会の収穫は大きいぞ。特に、新入社員研修の講師とヘルプデスクの仕事とは共通点が多い、という部分。そっか、私も研修講師として成長したら、結果的にヘルプデスクのスタッフとしても成長しているってことか。そう思うとやる気が出てきたぞって……あれ?

 やっぱり、上司Aさんのワナにハマってるんだわ。私。

最終更新:7月29日(金)11時0分

ITmedia エンタープライズ