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国家反逆容疑で拘束された軍事高校の生徒たち、トルコ

The Telegraph 7/29(金) 10:00配信

【記者:Zia Weise】
 7月15日、金曜日の午後。トルコの学校は既に長い夏休みに入っていたが、最大都市イスタンブール(Istanbul)の最古の軍事高校ではエムレ君(15)が教室で落第した試験の追試験を受けていた。

 数時間後、軍の一部によるクーデター未遂が起きて市内が混乱に包まれた。戦車がボスポラス橋(Bosphorus Bridge)に乗り上げ、ジェット機がごう音を立てて低空飛行した。

 エムレ君の母親は心配でじっとしていられなかった。少し前に学校から電話があり、息子は試験の後に「カクテル・パーティー」に招待されたと教えられた。以来、何の連絡もない。

 午前4時、ついに彼女の電話が鳴った。「母さん」。息子の声だった。「悪いことが起きている。彼らは僕の電話を奪った。僕たちに制服を着させ、弾の入っていない銃を持たせ、学校を警備しろと言われた」

 エムレ君は電話を切る前に、彼らの指揮官は学校から逃げたと語った。エムレ君は間もなく、そのクレリ軍事学校のほかの生徒62人と一緒に逮捕された。

 弁護士によると、14歳から17歳の彼らは迷彩服を着せられ、銃弾の入っていない弾倉の付いた銃を持たされていたという。

 その金曜の夜以降、その生徒たちは国家反逆の容疑で勾留され、親と連絡が取れない状態が続いている。

「私たちの子どもは銃を持ったことなんか一度もない。あの子たちは利用され、銃を持つように強制された」と、エムレ君の母親は言う。彼女を含め、数十人の親たちがイスタンブールのアジア側にあるマルテペ刑務所の前で、何か新しい知らせはないかと待っていた。

 逮捕された生徒たちの中には、指揮官らが民間人3人を人質に取り、木に縛り付けて殴っていたと弁護士に語った者もいる。指揮官らが生徒たちに外へ出ろと命じたとき、1人がクローゼットの中に隠れたが、銃を突きつけられて強制的に外へ出されたという。

 クーデター未遂後にトルコ政府が反体制勢力の摘発を進めるなか、クーデターを企てた側の冷酷非道さにはあまり注目が集まっていない。

 しかし、トルコ政府の行き過ぎた反応に、野党の政治家や欧米の同盟国は警戒心を募らせている。非常事態宣言が発令されたが、それは既に形骸化しつつあったトルコの民主主義と法の支配の終わりを意味するのではないかと恐れているのだ。

 クーデター未遂から1週間で、判事や検事ら約3000人を含む公務員5万人以上が、逮捕されたり停職処分を受けたりした。米国に亡命したイスラム教指導者でクーデターの首謀者と非難されている、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師を支持しているとの容疑をかけられたためだ。何万人もの教師が教員免許を取り上げられ、学者たちは外国への渡航を禁じられた。

 政府は23日の朝に、非常事態下で初の法令を発布し、起訴前の勾留期間の上限を4日から30日に延長した。

 トルコの閣僚たちは、非常事態下で国民の権利や自由が侵害されるのではないかとの見方を繰り返し打ち消している。

 しかし、拘束された62人の生徒たちの家族や弁護士らは、判事たちが大量粛清され、反クーデター派による報復感情が渦巻くなか、生徒たちが公正な裁判を受けられないのではないかと恐れている。

 マルテペ刑務所の外では、14歳の息子を拘束された父親が、クーデター未遂があった金曜日以来、息子と話すことがずっと許されていないと語った。彼の息子もまた、「カクテル・パーティー」に参加したのだという。

「私たちの息子は、アタチュルクが好きだからこの学校に進学すると自分で決めた」と父親は言った。アタチュルクとはトルコ共和国建国の父、ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Ataturk)初代大統領のことだ。「私たちはギュレンの組織には何の関係もないし、共感もしていない」


 そして彼は、苦い笑いをしながら言った。「どうしてこんなことができるのか? トルコにはもう法の支配がなくなった」【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:7/29(金) 14:39

The Telegraph

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