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自然界でも元気で 保護のフクロウ巣立つ 渋川

上毛新聞 7月29日(金)6時0分配信

 飛べずにいたところを群馬県渋川市内で助けられ、約3カ月間保護されたフクロウが27日夕方、自然に返された。フクロウは大きく羽ばたき自立への一歩を踏み出した。

◎大きく羽ばたき 「フクちゃん」空へ

 フクロウは4月30日朝、同市中郷の子持神社で、近くに住む後藤正昭さん(56)が犬の散歩中に発見した。「産毛のような毛並みでぬいぐるみかと思った」が、まだ飛べない子どものフクロウだったという。

 後藤さんは、フクロウがカラスなど天敵に襲われないように自宅へ連れ帰った。同日中に後藤さんの長女が、県林業試験場内の救護施設「野鳥病院」(榛東村)に連れていった。

 同病院によると、保護された時は生後1カ月ほど。ニワトリの砂肝をすりつぶしたものなどを与えられ成長した。後藤さんは「フクちゃん」と呼び、毎週病院を訪れて成長を見守った。

 体が成長して飛べるようになり、自活できると判断された3カ月後の27日、後藤さんは出合った子持神社にフクロウを連れていった。「元気でね。自分で餌を見つけるんだぞ」と別れのあいさつをして放すと、フクロウは後藤さんを見つめた後、木々が生い茂る境内を羽ばたいた。フクロウは別れを惜しんでか、追い掛ければすぐに見つかる場所にいたため「何回もお別れのあいさつをすることになった」という。

 後藤さんは「別れのさみしさはあるが、自然の中で無事に育ってくれれば」と願っている。

最終更新:7月29日(金)10時19分

上毛新聞