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バスケットボール女子 赤穂ひまわり(昭和学院高)進化したエース、最後の夏に咲くか

高校生新聞オンライン 7月29日(金)17時0分配信

 バスケットボール一家に生まれ、中学時代から世代別日本代表に選ばれ続けてきた赤穂ひまわり(千葉・昭和学院3年)。高校進学後も1年時からエース候補としてスタメンに起用されてきたが、タイトルとはいまだ無縁。高校生活最後の夏に、大輪の向日葵(ひまわり)を咲かせられるか。(文・写真 三上太)

仲間のけがで成長

 「春先に3年生の主力3人がけがをした。代わりにスタメン起用された2年生も最近けがをして、インターハイ本番に出られなくなった」。チームの近況を尋ねると、赤穂は困ったように話す。

 バスケットボールは「経験のスポーツ」といわれるほど、試合経験がプレーに大きく影響する。決して広くない空間で、瞬時に次のプレーを選択するには、経験が武器にもなるからだ。けがで離脱した選手に替わって新たにスタメン入りした選手も、下級生ばかりで試合経験は著しく少ない。高校最後のインターハイを前に、エースの赤穂は崖っぷちに立たされた。

 6月上旬の関東大会も3位に終わったが、「結果的には良かった」と言う。

 「今年のチームは大会の初日の出来が良くない。シード権を取っていたら、いわゆる『シード権あるある』になってしまうかもしれないから」

 2回戦から姿を現すシード校が、1回戦を勝ち抜いたチームに敗れることは多々ある。そんな「シード権あるある」になるのなら、1回戦から戦った方が勢いに乗りやすい。

 チームの苦しい台所事情を冷静に見つめ、それでも勝つためにはどうしたらいいか。エースとして、また、最上級生としてチームを引っ張る意識の高さがうかがえる。

 そうした意識の変化は、プレーにも変化を生み出す。

 関東大会のことだ。初戦の明星学園(東京)戦で、赤穂は相手のエース、オコエ桃仁花(3年)を7得点に抑え込んだ。自身も6得点に終わったが、「チームメートの調子が良かったので、得点はみんなに任せた」と振り返る。

 しかし2回戦の埼玉栄(埼玉)戦、準決勝の東京成徳大高(東京)戦とチームメートの得点が伸びていかなかった。赤穂は試合の途中でオフェンスのギアを上げ、埼玉栄戦で27得点、東京成徳大高戦で31得点を決めた。チームの状況、ゲームの流れ、マッチアップする選手への対応、それらを見極めながら「少しずつ、状況に合わせたプレーができるようになってきた」。

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最終更新:7月29日(金)17時0分

高校生新聞オンライン