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主戦場は世界、勲章数知れず Crossfaith 日本が誇るメタルコアバンド/インタビュー

MusicVoice 7月29日(金)14時15分配信

 世界で活躍する5人組メタルコアバンドのCrossfaith(クロスフェイス)が27日に、前作「MADNESS」から1年10カ月ぶりとなるシングル「New Age Warriors」をリリース。Crossfaithは、Kenta Koie (Vo)、Terufumi Tamano(Panorama/Program)、Kazuki Takemura(Gt)、Hiroki Ikegawa(Ba)、Tatsuya Amano(Dr)からなる、日本でも数少ない世界で通用するメタルコアバンドだ。2014年に英国で開催された『DOWNLOAD FESTIVAL』のメインステージに立ったことは記憶に新しい。そんな彼らが送る新曲は、昨年リリースのアルバム『XENO』から引き続きプロデューサーにJosh Wilber(ジョシュ・ウィルバー)を招へい。Crossfaithらしいエレクトロとメタルの融合したハードでスピーディーなサウンドに仕上がった。小媒体では今回、若きサムライ5人に、新曲や彼らのルーツ、そして海外でライブをおこなっていく上でのスタンスなど、多岐にわたり話を聞いた。

一生完成はしないんじゃないですかね

――まず、バンド名の由来は?

Koie メンバー各々の違う信念やルーツを持っていると思うんですよ。(KoieとTeruが「X」の形になるように腕を交差させ、交わったところを指差しながら)それらが交差する「“ここ”がCrossfaithやで!」という意味から付けたんです。

――このネーミングはKoieさんとTeruさんで付けられたんですか。

Koie いや、みんなで色んな名前を出し合って、その中から決めました。

――人柄も音もそれぞれ個性の集合体にある中心点が「Crossfaith」とも言えそうですね。さて、シングルとしては1年10カ月ぶりとなります。新しい試みなどはありましたか。

Teru 3曲目に入っている「Revolution」は、Ken(Koie)がスクリームをほぼなしで、メロディだけで構成させるという挑戦もしたし、「Rx Overdrive」だと今までのCrossfaithにはなかったバンドサウンドとエレクトロの融合にも挑戦しましたね。それによって今までになかったパンチ感を得られたと思います。昨年に出したアルバム『XENO』のリリースから1カ月後ぐらいに制作を始めたので、どうやって『XENO』との差異をつけるか、今回はシングルなので挑戦が出来るな、というテーマがありましたね。

――アルバムとの違いを出すということがコンセプトになっている部分も?

Koie コンセプトというよりは、アルバムを作るということと、シングルを作るということの違いですね。

――『XENO』ではドラマティックな流れがあったと思うのですが、シングルだとそれを取っ払って1曲1曲で聴かせていく感じですか。

Koie 結果的にはそういう風になりましたね。3曲でストーリーがあるというわけではないので。

――『XENO』のレコーディングはドラムを最後に録ったとのことですが、今回の3曲もドラムを最後に録っていったのでしょうか。

Tatsuya 『XENO』の時、一緒に仕事をしたプロデューサーのJosh Wilber(ジョシュ・ウィルバー)と今作も作業をしたので、ドラムを最後に録るやり方で進めていきました。レコーディングをしながらも最後の最後までアレンジを変えていけるスタイルなんですよ。

――ドラムが確定しないまま録っていくのは、ギターやベース、シンセはやり辛さとかはないんですか。

Kazuki その辺もうまい具合にやっていて、プリプロダクションの段階で電子ドラムでTatsuyaが叩いたものに合わせて、まずはギターとベースが録っていくんですよ。MIDIデータになっているからドラムのアレンジを変えるのも容易なんですよね。アレンジが決まったら最後にまたドラムを生で差し替えていくんです。

――これって珍しいやり方ですよね? 海外では割とポピュラーなのでしょうか。

Kazuki 珍しいと思いますよ。僕らもJosh Wilberと仕事をして初めてやりました。

Koie ポピュラーかどうかはわからないんですけど、最後までアレンジができるというのは、合理的なやり方ではあると思います。

Tatsuya 普通にドラムから先に録っていくと、録り終えたら僕はもう何も出来ないですけど、このやり方だと最後まで関われますからね。

――楽曲はKazukiさんとTeruさんが作ってるんですよね?

Kazuki そうですね。僕の場合はドラムを打ち込んで、そこからギターを録ってデモとしてみんなに聴かせるんです。そこからみんなでアレンジを詰めていくんです。

――デモの完成度はどのくらいの状態なんですか。

Kazuki けっこう曲によってまちまちですね。個人的には完成形に近い状態で持っていけるのが理想なんですけど、時間の関係で難しい時もあるんですよ。

――Teruさんはやっぱりシンセサイザーで作曲していくのでしょうか。

Teru 僕はPCでLogic(DAW)を起動させて、作り方は色々あってドラムから作る時もあれば、コードを並べて作ったり、ベースから作る時もありますね。

Koie Teruはギターも弾くよな。

――ギターも弾くんですね。ライブでギターを弾く可能性も今後はありますか?

Teru ギター1本で成立するアレンジなので今のところはないですね。

Koie Teruがギター弾いてたら面白いな(笑)。

――Teruさんは歌でも参加されていますが、このスタイルは結成当初から?

Koie 改まって「歌ってよ」と言ったことはないから、最初から自然と歌っていましたね。

Teru 高校の時から、ボーカルの座を狙ってるんですよ(笑)。

Koie あと50年は無理かな(笑)。

――Crossfaithの特徴のひとつにKoieさんのスクリームがありますが、このような歌い方をしようと思ったきっかけは何だったのですか。

Koie 最初はエアロスミス(Aerosmith)とかボン・ジョヴィ(Bon Jovi)が大好きだったんですよ。そこからパンクにいってミクスチャーに興味が移ったんですよね。リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)やリンキン・パーク(Linkin Park)を聴き出して、ラップもやっていたんですよ。なので、メロディを歌うということをあまりしてなかったんです。カラオケに行ったら歌うぐらいで。そこから聴く音楽が変わっていってキルスウィッチ・エンゲイジ(Killswitch Engage)やアンダーオース(Underoath)とかメタルコア系を聴くようになったんです。それらを聴いて俺もあんな風に叫びたいなと思ったんですよね。

――意外とやってみたら出来てしまった感じですか。

Koie いや最初は出来なかったですよ。でも出来るようになるまで、そんなに時間は掛からなかったと思います。最初の頃はスタジオでリハが終わる度に声が出ない状態でしたね。

――皆さんはスクリームが出来るようになるまでの過程は見てきてる?

Koie KazuとTeruは見てきてるけど、TatsuyaとHiroは後から入ってきてるから、もう出来るところしか見てないですね。

――お二人は完成してる状態しか知らないんですね。

Teru スクリーム完成してるの?

Koie いや、一生完成はしないんじゃないですかね。

Teru 実際1stアルバムの頃からKenのシャウトやスクリームはだいぶ変化してきているので、この先どうなるんやろうな。

Koie ガッちゃんみたいな感じになるかな。

一同 ガッちゃん??

Koie 間違えた(笑)。アラレちゃんの「んちゃ砲」みたいな感じです。物を破壊するぐらいの声になりたいですね。

Teru ガッちゃんは「クピポー」だからね(笑)。

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最終更新:7月29日(金)14時15分

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