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脱原発、具体策見えず 三反園・鹿児島知事

qBiz 西日本新聞経済電子版 7月29日(金)14時31分配信

 「原発に頼らない社会が柱」「自然再生エネルギーに転換させる」…。鹿児島県の三反園訓知事は28日、初の記者会見で時折声をうわずらせ、「脱原発」の公約実現に意欲を見せた。ただ、手順や時期をめぐっては「今後、事務方と調整する」「これから考え方をまとめたい」と述べるにとどまり、具体的な計画は示さないまま。知事選で支援した反原発派の市民には、期待と不安が交錯した。

【解説】三反園氏の勝因は「原発」ではない

 「8月下旬にも、熊本地震を受けた川内原発の一時停止と点検を九電に要請する」「(原発への)県民の不安に応えるのがトップの役割」。三反園知事は決意の言葉を続けた。

 ところが「原子力問題検討委員会の設置時期」など具体策を聞く質問には「一番良い方法を取りたい」などと一転してあいまいな表現に。昨年末の出馬表明から半年以上過ぎても考えがまとまらないことに関して「(原発について)これまでのいろんな合意事項がある。知事になって、初めてそれを職員に聞ける。その中でまとめるのが責任」と述べた。

 知事選で、三反園知事と一時停止要請などで政策合意し、候補一本化のため出馬を見送った反原発団体代表、平良行雄さん(56)=鹿児島市=は「具体策が少ないのは気になる。公約を守るように知事に働き掛けを強めたい」。別の反原発団体メンバーの松尾晴代さん(42)=同県姶良市=は「初めから百点満点は難しい。しばらくは姿勢を見守りたい」と語った。

西日本新聞社

最終更新:7月29日(金)16時16分

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