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中身はどうしていたの…? 飛行機のトイレの仕組みと歴史を解説

ギズモード・ジャパン 7月29日(金)21時10分配信

華麗に空の旅をしている間だって、人はトイレには行きたくなるもの。でも飛行機のトイレってどういう仕組みになっているんでしょう? もしかしてそのまま中身を下に落としてたりするの? 座ったまま流すと危険? 洗面所の水って飲んでも大丈夫なの?

そんな数々の疑問にこたえるべく、YouTubeのBrit Labが説明(https://youtu.be/KGDqWOpl9fA)しています。

1920年代から30年代の飛行機のトイレは、開ければ地上が見えるというシロモノでした。中身も地上に落としちゃうわけです。

1930年代の飛行艇「Supermarine Stranraer」は「口笛を吹くトイレ」というあだ名でも知られていました。これは、トイレの配管が外部とつながっており、シートが上がった状態だと配管を通る風で口笛のような音が聞こえたからでした。

1930年代の終わりには、Boeing 314が初めて水洗タイプのトイレを旅客機に搭載。トイレの水としては青い液体(仮設トイレとかで使われるようなやつ)が何十年間も使われていました。

現在主流のバキューム型のトイレは1982年に初めて登場。気圧の差を利用して、汚物がタンクに引き込まれていきます(気圧差を生む方法は、機外の低い気圧を利用したり、地上のように気圧差がない場合はポンプを利用して陰圧をつくっています。参考:JAL)。

水洗よりもバキューム型が主流になったのは、バキューム型は水を使わないで済むからです。液体は重いため水洗のために水を積めばそれだけ空を飛ぶための燃料も必要となり、そうすると飛ぶためのコストもかかるというわけ。

また、バキューム型の方が臭わないという理由もあります。バキューム型では汚物は航空機後方のタンクに溜められます。一方、水洗型ではトイレの真下にタンクが位置していたため、かなり臭かったようです。

水洗トイレの時代以降は、地上に汚物を落とすなんていう仕組みではなくなりましたが、タンクが漏れることはままあったよう。漏れ出した内容物は航空機の脇で凍りつき、高度が下がってそれが解ければ汚物が地上へと落ちてしまうことも…この青いトイレの液体と汚物が一緒になった「爆弾」は家や車、時には日向ぼっこをしていた人に落ちてきたという記録も残されているんだとか。

「バキューム型トイレで、座ったまま流しちゃうとオシリから内臓が飛び出したりするのかな?」という素朴な疑問については、こんな例が出されています。

1994年、ある女性がトイレの便座(トイレの蓋を開けたところにある、普通人が座る部分)を上げて、便器に直接座り、座ったまま流しちゃったそう。便座に直接座ったためか、トイレ内部と女性の臀部は密閉状態となり、女性はトイレから抜けられなくなってしまいました。

動画では地上でトイレを使ったことになっていますが、Wiley OnlineのJournal of Travel Medicineによれば着陸してから救急隊に助け出されたとのこと。陰部が3cmほど裂傷、出血してトイレにも血が付いていたそうですが、内臓が飛び出したりとかいうような大事には至りませんでした。なお、クルーズ船のバキュームトイレで腸が飛び出しちゃった例は存在します。

でもトイレそのものよりも危険なのは、トイレのシンクの水かもしれません。2002年のThe Wall Street Journalによれば、飛行機のトイレのシンクの水はアメリカ政府のガイドラインよりも数10倍から数百倍もの汚染があったんだとか…。それから10年以上たちますが、2013年の段階ではまだ環境保護局などは飛行機のトイレの蛇口からでる水は安全だとは認識していないようです。

何はともあれ現在主流のバキューム式のトイレでは、ちゃんと便座に座って用を足し、念のためトイレに座らないで水を流したほうがよさそうですね! あと、ちゃんとトイレの洗面所にも記してありますが、蛇口から出るのは飲料用の水ではないので飲まないで、水が飲みたい場合はフライトアテンダントに頼んでちゃんとして飲料水を飲みましょう。

image by YouTube
source: YouTube
(abcxyz)

最終更新:7月29日(金)21時10分

ギズモード・ジャパン

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