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シャープ、厳しい経営環境の中でCCDセンサーは収益に貢献できるか

ニュースイッチ 7月29日(金)19時32分配信

交通監視用やFA用で新製品を相次ぎ投入

 シャープは交通監視用カメラ向けの高感度な電荷結合素子(CCD)センサーを8月31日に発売する。サンプル価格は15万円(消費税込み)。

 センサーサイズは対角22・65ミリメートル(4/3型)。約800万画素で、カラーでの可視光感度は業界最高クラスの1890ミリボルトを実現した。月産1300個を計画する。

 同社従来品の同画素数の1型センサーに比べ、画素セルサイズを約75%拡大。光電変換効率やレンズ集光率を向上させ、感度を高めた。近赤外光での撮影にも対応する。カラーと白黒の2機種を用意した。

 2016年度の交通監視用・工場自動化用カメラ向けセンサー市場が、15年度に比べて13・1%増の165万台に増えると予測する。500万画素以上の高解像度製品の需要は、さらに成長が期待できると判断。製品開発に力を入れて市場の開拓を急ぐ。

 一方、工場自動化(FA)用カメラや高度道路交通システム(ITS)用カメラ向けの、1/3型で有効画素数が35万画素の電荷結合素子(CCD)センサーも開発した。サンプル出荷を開始し、9月30日から福山第4工場(広島県福山市)で量産を始める。月産計画は1万個。可視光感度は3800ミリボルト。VGA(640×480ドット)サイズの画像を1秒間に200枚出力できる。

 近赤外光を照射すれば、夜間に高速で走る自動車のナンバープレートなども撮影可能。製造ラインでは位置決めや検査を高速処理できる。

 FA・ITSカメラ向けCCDの市場規模が2015年度に約146万台となり、2ケタ成長が続くと見ている。ボリュームゾーンであるVGAクラスに高速処理が可能なセンサーを投入し、同社は16年度に同市場シェア3割を獲得したい考え。

 同社のCCD開発着手は1975年と歴史がある。その後、監視カメラ用、デジタルカメラ用、スマートフォン用と事業は多様化してきたが、経営再建を進める上で、少しでも収益に貢献できるか注目される。

最終更新:7月29日(金)19時32分

ニュースイッチ