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火山が結ぶ縁 洞爺湖町の中学生が箱根町を訪問

カナロコ by 神奈川新聞 7月29日(金)7時3分配信

 姉妹都市・北海道洞爺湖町の中学生6人が27、28の両日、箱根町を訪問。中学生同士の親睦を深めた。28日には、約1年3カ月ぶりに全線再開した箱根ロープウェイに乗車、一部規制が解除されたばかりの大涌谷で名物の黒たまごを味わった。昨年の箱根山・大涌谷の火山活動活発化について、同じ活火山の有珠山を抱える洞爺湖町の中学生からは、噴火への備えが必要などの声が上がった。

 両町はこれまで、生徒や教員でつくる使節団が互いの町を訪れている。今回の洞爺湖町からの使節団には町立虻田中、同洞爺中から3年生計6人が参加。箱根町立箱根中3年生の6人と交流した。初日の27日は同校でヤマザクラの植樹などを行った。

 28日はロープウェイで早雲山駅から桃源台駅へ移動。途中、大涌谷駅で降りて噴煙を眺め、芦ノ湖畔では箱根関所や箱根神社も巡った。

 両町は火山から温泉などの恵みとともに、脅威も受けている。火山ガスの安全対策が整ったとして、26日に規制が解除された大涌谷について、洞爺中の生徒(15)は「小規模噴火が起こったと聞き、関心を持っていた。有珠山より噴煙が出ている。火山が身近で怖さはない。自然の迫力を感じる」と話した。

 有珠山は1900年代以降、約20~30年周期で噴火を繰り返している。近年では2000年に噴火しており、次の噴火を警戒する声も上がっている。

 虻田中の生徒(14)は噴火の周期に触れ「次の時は私たちが、20~30代になっていることが考えられる。避難所などで人の役に立てるようにしたい」と思いを口にした。

 一方、地元の箱根中の生徒(14)は交流と同時に、ロープウェイの全線再開などを喜んだ。「目に見えて観光客が減っていた時期があった」とした上で、再開にほっとした様子。温泉の供給量が減るなどしたことに触れ、「火山の恵みを受けていると改めて感じた」と振り返った。

 8月1日からは使節団の一員として逆に洞爺湖町などを訪れる。「(箱根山も)今後何が起こるか分からない。火山のことなどを学んでいきたい」と意気込んだ。

最終更新:7月29日(金)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞