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任天堂株、「弱気」アナリストが目標引き上げ、ポケモン300億円利益

Bloomberg 7月29日(金)10時36分配信

任天堂の株価に対し、ブルームバーグのアナリストデータの中で最も低い予想を示していたSMBC日興証券アナリストの前田栄二氏は28日、目標株価を引き上げた。

前田氏は目標株価を1万4500円から2万1500円に変更し、投資評価も3から2に引き上げた。前田氏は「短期的には、好材料、悪材料ともに出尽くし感」があると分析。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」からの利益を年200億ー300億円程度と試算した。

任天堂株価はポケモンGOの人気を受けて上昇し、米国での6日の配信開始前には2兆円程度で推移していた時価総額は一時、約4兆5000億円に達した。一方、任天堂は22日夜、連結業績への影響は限定的だと発表。27日に発表した今期業績予想も変更しなかった。29日午前10時16分現在の任天堂株価は前日比1%安の2万860円。

前田氏は、ポケモンGOの業績期待は、株価に「短期間で織り込まれた」と指摘した。今後の注目点は秋に配信開始されるスマホゲーム「ファイアーエムブレム」「どうぶつの森」と来年3月に発売予定の新型ゲーム機NXに移る、としている。

ポケモンGOは米グーグルから分社したナイアンティックが開発・配信しており、任天堂が株式の32%を保有する持ち分法適用会社のポケモンは、ライセンス料と開発運営協力による収益を得る。

決算資料によると、任天堂の4-6月期の純損益は245億円の赤字となり、アナリスト3人の予想平均(34億円の赤字)を大きく下回った。営業損益は51億円の赤字(市場予想21億円の赤字)、売上高は620億円(同703億円)だった。為替差損が350億円に上った。

Yuji Nakamura, Takashi Amano

最終更新:7月29日(金)10時36分

Bloomberg