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GPIF:収益率マイナス3.81%、金融危機以降で最悪-15年度

Bloomberg 7月29日(金)15時30分配信

世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2015年度運用成績はリーマンショックが起きた08年度以降で最悪となった。国内外の株式や外国債券を増やす抜本的な資産構成の変更があだとなり、世界的な株安や円高による逆風をまともに受けた。

GPIFが29日午後に公表した昨年度の運用状況によると、収益率はマイナス3.81%、収益額はマイナス5兆3098億円。いずれも過去最高だった前年度から一変した。3月末の運用資産は134兆7475億円。年度末として最高だった1年前の137兆4769億円から2兆7000億円超減った。前身の年金資金運用基金として自主運用を始めた01年度からの累積収益は45兆4239億円に目減りした。

高橋則広理事長は会見で、「昨年度の運用では3リスク資産の分散効果があまり働かなかった。 しっかりと謙虚に受け止めたい」と述べ、運用方針については、「今のポートフォリオ、対応能力は相当ある、十分やれると考えてい る。今後は資産構成の目標値の許容乖離(かいり)幅を活用したい」と語った。

資産別の収益率は国内株式がマイナス10.80%、外国株式はマイナス9.63%と、ともに08年度以来の低水準となった。外債はマイナス3.32%。円高による目減りを、価格の上昇で補い切れなかった。収益が唯一増えた国内債券は4.07%と02年度以来の高水準。世界経済の減速や市場の混乱に加え、日本銀行が1月末に導入を決めたマイナス金利政策が追い風となった。

高橋理事長は、「日本国債でインカムを得るのは非常に難しい局面に入ってきている」と指摘。資産構成の変更はせずに、国内債の中で少しでも金利が残っている物を多めにする意向だ。「資産構成見直しでインカム収入の多様化を図ってきたのは非常に大 きなアドバンテージだ。今後もリスク資産も含めて安定した収入を得られるよう、落ち着い た運用を考えていきたい」と述べた。

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最終更新:7月29日(金)18時16分

Bloomberg

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