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台湾出店は無許可 奈良の人気うどん店オーナーが「嘘つくな」と怒り

中央社フォーカス台湾 7/30(土) 19:14配信

(台北 30日 中央社)奈良の人気うどん店「麺闘庵」(めんとうあん)の「海外1号店」として、台湾・台中市にオープンした同名のうどん店が、日本側の許可を得ていなかった上、本店に見習いに出向いたなどの売り文句も「嘘」であったことが判明し、台湾で波紋を呼んでいる。

台湾の「麺闘庵」は今月10日に開店。業者はオープン当日、出店許可を得るためにオーナーを9回訪問したなどと報道陣に語っていた。だが、日本側が25日、台湾の「海外1号店」と当店は一切関係ないと書かれた貼り紙を出したため、嘘が発覚。貼り紙は「台湾の経営者は厨房にさえ入っていない」と店での修行についても否定している。

日本の麺闘庵の津保井勇オーナーは中央社の取材に対し、「昨年、台湾出店の申し出はあったが断った。嘘を言わないでほしい」と怒りをにじませた。台湾の業者は以前から店を訪れていたが、あくまで「お客さん」として見ていた。そのため、今回の件は寝耳に水で、友人経由で出店を知った際も「最初は嘘だと思った」という。

日本の麺闘庵は、油揚げの中にうどんが入った「巾着きつね」などが人気の店で、最近は台湾を含む中華圏からの来客が大幅に増えていた。ただ、津保井さんによると、2006年の開店から最初の5年は赤字が続き、ダムに身を投げようと考えたこともあった。

津保井さんは、そうした苦労の末に築いた店の名前が無断で使われ「とても悔しい」と悲痛な思いを語ったほか、「店を閉めればいいというものではない」として台湾側に謝罪を求めた。また、今後経営に影響が出るようであれば、「相応の対応をとる」としている。

一方、台湾の麺闘庵のフェイスブックには30日午後7時現在、「台湾の恥」「閉店しろ」などの批判コメントとともに、低評価のレビューが5600件以上投稿されている。

(杉野浩司)

最終更新:7/30(土) 19:14

中央社フォーカス台湾