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60歳からの転職は、バラ色かもしれない

ZUU online 7月30日(土)8時10分配信

終身雇用制は時代の流れに合わなくなってきて崩れつつあるということはよくいわれます。たしかにそういう面があることは事実ですが、それでもまだ長い間一つの会社に勤めて定年を迎えるという人はかなりの数だろうと思います。

また、定年を迎えた後に同じ会社に再雇用で65歳まで働くという人も多いようですが、私はむしろ定年を機に気分を一新して別の仕事をするというのも選択肢としてはありかなと思っています。実際に東京で長年サラリーマンだった人が、退職を機に出身地へ帰ってそこで仕事につくという人も増えているようです。

実をいうと、定年後に再就職をしなくなったのは最近のことなのです。昔の定年は55歳でしたが、年金の支給開始は60歳からだったため、定年を迎えた後は、自分のツテやコネを使って第2の職場を探し、そこで5年なり10年なり働いた後に年金を受けとっていました。

ところが1986年に「高年齢者雇用安定法」が施行されたことによって、59歳以下の定年が法律で禁止されました。これによって定年と同時に年金がもらえるという新しい常識が生まれたのです。このため、多くのサラリーマンは定年後に再就職ということはせず、そのまま年金生活に入ったというわけです。

その後は公的年金制度が改定され、支給開始年齢が60歳から65歳になりました。それまで定年と同時に年金をもらえるようになっていたのに、また空白期間が生まれたわけです。そこで再び高齢法が改正されて、希望する場合は65歳までの雇用を保証するということになりました。

しかしながら、私はこの再雇用制度はあまり良い制度だとは思いません。私自身が半年間、この再雇用制度を利用したのでつくづくそう実感します。理由を書くと長くなるので、ここでは書きませんが、再雇用で働いたのではそれまでと何ら変わりません。せっかく定年を迎えて、それまでの組織に縛られず自由な働き方ができるチャンスなのに、なぜそうしないのかと思うのです。

こういうと、実際には高齢の転職や就職は難しいという人も多いと思いますが、必ずしもそういうわけではありません。仕事を探すルートを間違えさえしなければ60歳からの転職も決して難しいわけではないのです。

ハローワークのようなところに仕事を探しに行っても、そんな満足のいく仕事に出会うことはありえません。ああいうところは労働市場における需要と供給をいかに効率よくマッチングさせるかということしか考えられていませんから、あなた自身の能力を生かした仕事を紹介などしてくれるはずがないのです。それに、そもそも年齢で最初からカットされるでしょう。

でもサラリーマンでずっと働いてきた人たちは必ず何かの技術や能力、知見を持っているはずです。多くの人はその能力に自分で気づいていません。でもそれを自分で正確に理解して売り込むことができればそれほど難しいことではないのです。

世の中には最近若い人が起業した会社がたくさんあります。そういうところは一から人材育成をするのが困難ですから、経理、営業、総務、法務といった分野での仕事を長くやってきて精通している人を欲しがっています。

そういう先の中には、そうした「自分が得意とする分野」を必要とするところはたくさんあります。問題は、どうやって「自分が得意とすること」を「どういう先に」アピールするかです。多くのサラリーマンは自分には特別な能力がないと思っています。でも決してそんなことはありません。自分で気が付いていないだけです。

それは自分ではなかなかわからないもので、他人から言われて初めて認識することが多いはずです。また売り込みに行く先も何らかのコネやツテがなければ、おそらく年齢だけで最初から断られてしまうことでしょう。

そこで大切なのが人とのつながりです。自分の能力は自分で評価するものではなく、人が評価するものです。つながりが多ければ評価してくれる人もおのずと出てきますし、その能力が必要だと言ってくれる人も中にはいることでしょう。

したがって定年を迎えてから準備をしてももう遅いのですが、少なくとも50歳ぐらいになったら、会社の中だけではなく外の世界との人とのつながりをたくさん持つことをお勧めします。それが定年後に自分のやりたい仕事で転職をすることができることにつながっていくはずです。実際にそうやって転職してとても幸せに仕事をしている人も私はたくさん知っています。

定年後の転職というのは意外にバラ色の人生が待っているかもしれません。(提供:nezas)

最終更新:7月30日(土)8時10分

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