ここから本文です

手倉森ジャパン困った “勝負メシ”うなぎ食べられない

東スポWeb 7月30日(土)10時15分配信

 リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子代表に新たな難題が浮上した。1次リーグB組の日本はナイジェリア、コロンビア、スウェーデンの強豪がひしめく「死の組」を勝ち抜くためにブラジルで調整を続けている。手倉森誠監督(48)はA代表と同じ伝統のスタミナ食での出陣をもくろんでいるが、大会規定により実現不可能になるかもしれないという。

 1月の五輪アジア最終予選でA代表を担当するシェフの西芳照氏(54)が、初めて手倉森ジャパンに同行し、イレブンに日本食を振る舞った。リオ五輪に備えても西シェフが選手の胃袋を満たしているが、手倉森監督は決戦に向けてA代表と同じ“勝負メシ”のうなぎを要望している。

 2010年南アフリカW杯以降、A代表では定番のメニュー。五輪アジア最終予選初戦の北朝鮮戦前日も、ゲン担ぎとしてうなぎのかば焼きが振る舞われた。これで力をつけたイレブンは、危ぶまれた五輪切符を獲得するどころか、決勝で宿敵・韓国から大逆転勝利を挙げて優勝まで成し遂げた。

 五輪指揮官は「西さんの食事がなかったら、どうなっていたのかと考えるときがある」と話すように、リオ五輪に向けても食事面を重要視。メダル獲得に向け「もっとも大事」と位置づける8月4日(日本時間同5日)の初戦ナイジェリア戦(マナウス)前日も、うなぎを食べる予定でいた。

 しかし、国際オリンピック委員会(IOC)の管轄下に入るマナウス移動後は、大会規定のために西氏はチームが宿泊するホテルの調理場に入れないという。このため試合前日にイレブンが、うなぎどころか日本食を食べることも難しくなってきた。

 日本サッカー協会の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND=49)は「五輪のルールがある。決められたホテルで決められたシェフが作ったものを食べないといけない。(五輪開幕後は)定められたルールのなかでやれることをやっていきたい」と説明。例外を認めてもらうような働きかけもしない方針だ。

 一方、ブラジルメディアによると、日本が初戦ナイジェリア戦、2戦目コロンビア戦(同7日=同8日)を戦うマナウスにあるアマゾネス日系商工会議所が日本食を準備しているという。6月に現地視察を行った手倉森監督からリクエストを受けたもので、うなぎの入手こそ難しいものの、カレーライスとおはぎを提供する予定だ。

 現在イレブンは五輪規定の適用外となるキャンプ地アラカジュで西氏の料理を食べてエネルギーをチャージ中だが、きたる食の難題を乗り越えられるか。48年ぶりメダル獲得へ向けて重要なポイントになりそうだ。

最終更新:7月30日(土)10時15分

東スポWeb