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ポケモンGO人気にドコモ社長「歩きスマホやめて」 新体制は“増収増益でGO”

ITmedia Mobile 7月30日(土)16時59分配信

 NTTドコモの吉澤和弘社長は7月29日、決算会見の場で「世界各国で『ポケモンGO』が活況を呈しているが、歩きスマホは危険。自転車に乗りながら、自動車を運転しながらの操作もしないよう、しっかりPRしていきたい」と異例の呼びかけを行った。

下り最大500Mbpsのサービスも予告

 位置情報と連携したスマートフォンゲームのポケモンGOは、アイテムやモンスターを入手するために「ポケストップ」と呼ばれるポイントまでユーザーが移動しなければならない。これまでにも同様のゲームがあり、また歩きスマホの危険性は以前から問題視されてきたが、ポケモンGOの利用者が爆発的に増えたことで「プレイ中の歩きスマホで転落事故やトラブルなどが顕在化しつつあり、さらに拡大する懸念もある。歩きスマホをしないよう注意していただきたい」(吉澤社長)と訴えた。

 ドコモは以前から、歩きスマホ防止キャンペーンを行い、歩きスマホを認識して警告するアプリ「あんしんモード」を子供向けに提供している。今後は技術的に歩きスマホを防ぐ取り組みの拡大が期待されるが、「スマホのセンサー認識技術を高度化させていく必要は感じている。ただ、今すぐに有効なものにはなっていない」(吉澤社長)という。また青少年を対象としたフィルタリングの有効性も上げていきたいと述べた。

 ポケモンGOは現実の光景にモンスターがいるように表示する「ARモード」も話題だ。吉澤社長は「スマホでのARは歩きスマホにつながるため、グラス型ARデバイスの商品化を進めていきたい。AR技術そのものは、(交通案内の翻訳などで)訪日外国人の導線確保に非常にマッチする。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてしっかり投資していきたい」と、ARビジネスの普及・拡大にも期待した。

 なお、ポケモンGOによる端末販売の増加やネットワークインフラへの影響は、現時点で見られないという。

●16年度第1四半期は増収増益

 ドコモの2016年度第1四半期決算(4~6月)は営業収益が1兆1087億円(前年同期比3%増)、営業利益が2993億円(同27.1%増)の増収増益。利益は通信事業が2704億円(同27.3%増)、スマートライフ領域が289億円(25.7%増)と全セグメントで増収だった。吉澤新体制のドコモは、売上4兆6200億円、利益9100億円という年間目標の達成に向け順調な滑り出しとなった。

 通信事業では回線契約数が6%アップし、端末販売ではタブレットの2台目需要の拡大が続いている。新料金プランの加入者は前年同期比で1.5倍に増え、ドコモ光の契約数も昨期第1四半期から5倍の伸びを見せた。契約者1人あたりの収入を示すARPUも回復傾向が継続している。

 2015年に開始した「PREMIUM 4G」(LTE-Advanced)は全国1203都市に拡大。対応基地局も3万900局とスタート時の10倍弱に増加した。さらに「年度内に4×4 MIMOで下り最大500Mbpsのサービスを開始する」(吉澤社長)という。

 スマートライフ領域では、ポインコ兄弟のCMが人気の「dカード」が130万契約を突破。AIを活用したタクシー需要予測や自動運転技術への取り組みなどを、パートナーと連携する「+d」構想下で進めている。dマーケットなどコンテンツ販売では直近のユーザー減少も見られるが、通期目標に着実に進捗しているとした。

最終更新:7月30日(土)16時59分

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