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16年産米 過剰作付け連続解消 価格安定に追い風 農相が見通し

日本農業新聞 7月30日(土)7時0分配信

 森山裕農相は29日の閣議後会見で、2016年産米の生産調整について、過剰作付けが2年連続で解消されるとの見通しを明らかにした。主食用米の作付面積は、生産数量目標(面積換算140万ヘクタール)よりも減らす「深掘り」分として提示した自主的取組参考値(139万ヘクタール)まで減る可能性が高い。米価を左右する来年6月末の民間在庫量は、目安となる200万トンを割り込むことが濃厚だ。需給が引き締まることから、米価の上昇・安定への追い風となる。  

 同省は16年産主食用米の生産数量目標を743万トン、自主的取組参考値を735万トンに設定。生産量が実際にどの程度になるかは、9月下旬に公表する。

 会見で農相は、現段階で関係者から聞き取った結果として、16年産主食用米の作付面積が生産数量目標、自主的取組参考値いずれも「達成する可能性がある」と表明。「各産地で需要に応じた生産が進んでいる」と強調した。同省幹部が産地を訪ね、主食用米からの他作物への転換を呼び掛けるキャラバンを展開した成果もあり、飼料用米を中心に転作が拡大した。

 来年6月末の米の民間在庫量について、同省は5年ぶりに200万トンを割り込むと試算する。自主的取組参考値の水準まで作付面積が減った場合、作況指数が「100」であれば、来年6月末の民間在庫量は179万トン。作況が「1」上がれば8万トン上振れするが、仮に作況指数「102」でも195万トンにとどまる。大幅な豊作にならない限り200万トンを下回る。

 200万トンを割り込めば、米価は上向くケースが多く、近年で3番目に低い水準にある米価の上昇・安定につながる可能性がある。農相も「市場で米の価格が適正化されていく」との見方を示した。

 15年産の主食用米は、飼料用米を中心とした転作が順調に進んだことから、過剰作付けが解消された。作況指数が「100」に落ち着いた結果、生産量も生産数量目標を下回り、04年産に現行の仕組みになって以降、初めて生産調整を達成した。

日本農業新聞

最終更新:7月30日(土)7時0分

日本農業新聞

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