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「IR(統合型リゾート)」とは何か?」を考える=ギャラクシーマカオ取材記

マカオ新聞 7月30日(土)18時5分配信

 昨今、新聞やニュースの見出しなどでしばしば見かける「IR(アイアール)」という言葉。「Integrated Resorts」という英語の略語で、日本語では「(カジノを含む)統合型リゾート」と訳されることが一般的だ。日本でも導入が検討されており、誘致に名乗りをあげる自治体や参入意向を明かす企業もあり、今後ますます注目度が高まるキーワードといえる。ただし、現時点で日本には存在しないため、なかなかその姿をイメージできないという方も多いだろう。

 日本の周囲を見渡せば、東京から直行便でおよそ4時間の位置にあるマカオでIRのオープンラッシュが続いている。マカオでIRが登場するきっかけとなったのが、2002年のカジノ経営ライセンスの対外開放だ。マカオ政府は従来のギャンブル都市から脱却し、複合リゾート都市への進化を掲げ、その切り札としてIRの誘致を進めてきた。

 マカオは山手線の内側のおよそ半分に相当する面積30万平方キロ、人口65万人という小さな都市で、産業の柱はツーリズムを中心とする第三次産業だ。カジノ経営ライセンスの対外開放が決まった2002年の訪マカオ旅客数(インバウンド)は1153万人だったが、IR誘致後の2015年には2.7倍の3071万人に達した。また、GDPは6.3倍の588億パタカ(日本円換算:約7500億円)から3687億パタカ(約4.7兆円)にまで飛躍的な成長を遂げている。

 マカオ経済に絶大なポジティブインパクトを与えたIRとは、一体どのようなものなのだろうか。今回、本紙記者が7月後半の週末3日間に渡ってマカオ・コタイ地区にあるIR「ギャラクシーマカオ」を取材する機会を得た。実際に身を置いて感じたことや、運営企業関係者の声を交えながらリポートしたい。

 ギャラクシーマカオはマカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角にあたる香港資本のギャラクシーエンターテイメント社(GEG)が運営している。2011年5月に開業した後、2015年5月に第2期拡張部及び隣接区画にブロードウェイマカオ棟がオープンし、面積は当初の2倍となる110万平米にまで拡大した。東京ドームに例えるなら、実に23個分にも相当する。なお、同社はコタイ地区において同業の中で最大規模の開発用地を有しており、第3期、第4期の拡張計画を準備中という。

 ギャラクシーマカオは、宿泊、ショッピング、飲食、エンターテイメント、レジャー、MICE、カジノといった異なるジャンルの施設が一堂に会する本格的なIRとなる。

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最終更新:7月30日(土)18時5分

マカオ新聞