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JALの最新ビジネスクラスを体験してみた -全席通路側を実現する新発想と進化の変遷とは?

トラベルボイス 7月30日(土)16時20分配信

【秋本俊二のエアライン・レポート】

羽田空港国際線ターミナルの146番ゲートから搭乗が始まった。午前11時20分発のバンコク行きJAL031便。キャビンに足を踏み入れると、目に飛び込んできたのは斜め配置(ヘリンボーン型)の新しいビジネスクラスシート「SKY SUITE III」だ。2016年6月18日より、JALは羽田/バンコク線にこの最新シートを搭載したボーイング777-200ERの新仕様機を導入している。8月には羽田-シンガポール線に、2017年1月以降にはホノルル線へと順次拡大する計画で、空の旅がますます快適さを増すことは間違いない。

【JALのビジネスクラス画像、これまでの座席から最新シートまで】

キーワードは「全席通路側」

ここ数年のビジネスクラスシートの変遷を、まずは振り返ってみよう。

ボーイング777や787などの大型機の国際線ビジネスクラスは、2本の通路をはさんで横1列を「2-2-2」の計6席でレイアウトするのが以前は業界の主流だった。その後は各社ともグレードアップを進め、個性を打ち出してきた結果、最近は横1列が「1-2-1」の計4席のみという贅沢きわまるシート配置が登場している。「1-2-1」とはつまり、全席が通路側である。「プライバシーが守られる上に、どの席からもダイレクトに通路に出られるのでトイレに立つ際も隣の乗客を気づかう必要がない」と利用者からの評価も高い。

しかし「1-2-1」の各列4席配置だと、設置できるシート数は当然減ってしまう。このクラス特有のゆったりした広いシートピッチ(座席の前後間隔)のままでは、従来の「2-2-2」に比べて、単純計算で3分の2しか席数数を確保できない。上級クラスの需要が伸びている中で、売れるのに供給量が足りないというのでは、みすみすビジネスチャンスを逃してしまう。そこで「1-2-1」配列の導入を模索する各社は、独自の工夫をシート設計に採り入れることになる。

最近で世間を驚かせたシートといえば、JALが欧米線など長距離国際線で運航するボーイング777-300ERに搭載した「SKY SUITE 777」だろう。パーティションで囲われた長方形の個室型ブースをキャビンにレイアウト。窓側の席を選んでも、通路側席の乗客をまたぐ必要はない。隣り合う座席を前後にずらして配置することで、どの席からも通路へダイレクトにアクセスできる“道”を生み出した。開発担当者の創意から誕生した傑作だと思う。

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最終更新:7月30日(土)16時20分

トラベルボイス

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