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【都知事選】政策よりもイメージ戦略 50年前に確立されていた勝利の鉄則

BuzzFeed Japan 7月30日(土)14時12分配信

政策が語られないのは、今の時代だけ?

7月31日投開票の東京都知事選。野党統一候補の鳥越俊太郎さんに、自公推薦の増田寛也さん、自民党議員ながら分裂選挙で改革を演出する小池百合子さん…。

役者は揃っているのに、なにか物足りない。具体的な政策論争は少なく、候補者が応援者が演説で語るのは、人柄やイメージ、対立候補の批判が多い。

「政策論争が起きないのは、今回に限ったことではありません。都知事選は、50年前にできた勝利のパターンを繰り返しているのです」と語る専門家がいる。

いったい、どういうことか。【石戸諭 / BuzzFeed Japan】

歴史から浮かぶ都知事選勝利のポイント

岡田一郎さん(43歳)、日本政治史を専門とする気鋭の学者だ。岡田さんは近著「革新自治体」(中公新書)の中で、1967年の都知事選を分析している。

この都知事選では、リベラル系野党統一候補の美濃部亮吉さんが初当選を果たした。都政で自民党から「政権交代」が起きた歴史的な選挙だ。分析して浮かび上がってきた勝因はこうだ。

・短期決戦のため知名度が重視されたこと
・政党色、組織色を消すこと
・無党派を取り込むことが勝利の鍵になること
・リーダーシップ、クリーンなど特徴的イメージを作ること

加えて、当選後、長期政権を作るためには、政策実現が大事になる。実現のために欠かせないのが、都議会との駆け引きだ。

現代に通じる勝利のパターンがそこにあった。

徹底したイメージ戦略

美濃部さんといえば、当時の社会党、共産党が推した首長が大都市で勝利した「革新自治体」の象徴的な人物だ。

公害対策と福祉政策、そして護憲を掲げて、人気を獲得した。一方で、単なるバラマキ政策を推進したという批判も自民党を中心に根強い。

「うーん、どれも後世の人間が作り上げた『神話』です。そもそも、美濃部さん陣営は徹底したイメージ戦略のもと、選挙戦を戦った最初期の陣営。彼らが重視したのは『脱政党』でした。このイメージが後々、当選の基盤になっていくのです」

「そもそも、美濃部さん擁立の過程からみていきましょう。彼は、本命ではなく、偶然、決まったような候補者でした」

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最終更新:7月30日(土)14時12分

BuzzFeed Japan

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